実習棟新築で設計 水戸産業学院 工事費に約29億円見込む(県営繕課)

[2025/4/26 茨城版]
 県営繕課は、水戸産業技術専門学院の水府町校舎に実習棟を新築する。17日には基本・実施設計業務の一般競争入札を公告した。予定価格は1億2215万円(税抜き)で、履行期間は26年3月20日まで。施設規模はS造平屋床面積4000平方m程度を想定している。予定工事費は約28億7000万円(税込み)。設計策定後は26-27年度の2カ年で工事に取り組む。

 産業技術専門学院は少子化や大学進学率上昇、既存施設の老朽化などを受けて、5学院から2学院(水戸・土浦)へ統合し機能強化を図る。転職者や女性を含めて幅広い層のキャリア形成を支援するとともに、先端スキルの習得に対応する設備を導入。産業界との連携により、地域企業への就職を促進する。

 統合の際には製造系訓練科(機械系、金属系、建築系、電気系)を水戸に集約。水府校の既存寄宿舎を解体し、跡地に実習棟を新築する。

 このうち、機械系には教室3室や更衣室4室のほか、製図室、実習場、工具室兼倉庫などを配置。延べ面積は1400平方mを想定。金属室は教室2室、更衣室2室、実習場、ガス集合室、危険物貯蔵倉庫、工具室・倉庫などで897平方mを見込む。

 建築系は教室2室、製図室(パソコン室)、実習場などで792平方m。電気系は教室2室、更衣室2室、実験室、パーソナルコンピュータ実習場、倉庫などに890平方mを充てる。合計の床面積は3979平方mを予定している。

 業務の参加資格は茨城県内に本店を有する建築設計事務所2者によるJV。いずれも県の建築関係建設コンサルタント業務の認定を受け、建築士法の規定による一級建築士事務所の登録を求める。代表構成員は05年度以降に同種または類似業務の実績があり、一級建築士が3人以上所属していることとする。

 申請書は5月8日から12日まで、入札書は6月12日から16日まで受け付ける。一般競争入札は17日に執行する。

 なお、本年度は新設に向けた地質調査業務、支障物件の解体を予定している。設計をあわせた全体の予算額は3億6800万円。

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