配水管25kmを耐震化 設計4km分の委託者決定(宮城県 登米市)
[2024/4/24 宮城版]
登米市は重要給水施設配水管整備事業で、医療施設や各総合支所などの重要施設15カ所と、浄水施設を結ぶ管路を耐震化する。対象の配水管は延長が約25.4kmに及ぶ。将来的にはこれに加えて、延長約8.5kmの送水管や、延長約2.3kmの導水管も耐震化する計画だ。耐震化の方法はダクタイル鋳鉄管(GX形)への敷設替えを予定している。
重要給水施設は、病院が5カ所と、各総合支所や消防本部が10カ所で計15カ所。これらの施設は災害時に応急給水する必要があるため、地震などで管路が破損されないように耐震化する。既存の管は塩ビ管や鋳鉄管等で、保呂羽浄水場などから延びて各施設へ結び付いている。
配水管の耐震化に向けた詳細設計業務は、これまでに延長3930m分を3件に分けて発注した。委託先は、その1業務が丹野測量設計(登米市)、その2業務が北水コンサルタント(同)、その3業務が北振技研(同)。
詳細設計業務その1は昨年度に委託した。履行場所は南方町新中山地区。耐震化設計の対象は、口径100mmが延長1km、75mmが延長400m。
このうち、口径75mmの耐震化工事については、延長319m分を発注した。それ以外の工事は今後に発注する。
同業務その2は、14日に指名競争入札を開札し、北水コンサルタントが1018万9800円で落札した、履行場所は東和町米谷字根郭地区。耐震化設計の対象は、口径150mmが延長700m、100mmが延長830m。履行期間は11月28日まで。
同業務その3は、14日に指名競争入札を開札し、北振技研が814万5000円で落札した。履行場所は迫町佐沼字下田中地区で、口径150mmの配水管について延長1kmを対象に耐震化設計をまとめる。履行期間は11月28日まで。
その4以降の詳細設計業務は、今後に別途委託する。
重要施設15カ所と浄水施設を結ぶ送水管については、管径が500~600mmと大きいため、設計などに着手するのを後回しにしている。まずは100mmや75mmといった配水管の枝線から耐震化を進める。