機能集約で増築 上大津公民館 27年度着工へ基本・実施設計(土浦市)
[2025/4/24 茨城版]
土浦市は、上大津公民館の増築・長寿命化工事に向けて設計業務に着手する。五中地区の公共施設再編に伴うもので、機能の集約により約260平方mの増築を行う。14日には基本・実施設計の一般競争入札を公告した。予定価格は3993万円(税抜き)。25-26年度の2カ年で設計をまとめ、27年度に着工。リニューアルオープンは28-29年度を見込む。
集約の対象となるのは老人福祉センター「湖畔荘」と上大津支所の2施設。湖畔荘は利用者の固定化と施設の老朽化が進んでおり、集会施設の機能を移転する。浴室サービスは大規模修繕が必要となった時点で終了する考え。
上大津支所については利用者が少なく、大半の業務がコンビニや金融機関で対応できるため、今月末に閉鎖する。当初予算には解体工事費950万円を予算化した。
上大津公民館の施設規模はRC造2階建て延べ床面積724平方m。2施設の移転にあわせて1000平方m弱程度に増築し、駐車場も現在の40台から70台に拡張する。また、1978年の建設から46年が経過しており、施設の長寿命化を図る。
配置機能は支所や集会施設などを導入。第五中学校に隣接していることから、児童・生徒向けの図書・学習スペースや子ども向けのスペースなども配置する。エレベーターの新規設置も行う。
工事の内容をみると、建築主体工事では屋上防水・屋根、外壁、構造躯体、便所、建具、内装などを改修。電気設備は受変電設備や幹線設備、強弱電設備など。機械設備は受水槽設備や給排水設備、空調換気設備、ガス改修設備などを対象とする。
業務では基本設計、実施設計、構造体の劣化状況調査、耐震診断などを委託。概算事業費の算定や工事工程表の作成にも取り組む。
参加形態は2者JVとし、いずれも建築関係建設コンサルタントに認定された一級建築士事務所とする。地域要件は市内に本店があること。代表構成員は一級建築士が3人以上所属していることなどを求めている。
資格要件の確認は28日までとし、結果を5月1日までに通知。システムでの参加申請は12日まで、入札書は13日から21日まで受け付ける。