千葉県内道路190億円配分 圏央道や北千葉道路に重点(関東整備局)
[2025/4/24 千葉版]
関東地方整備局は23日、県内の道路関係予算の概要を公表した。千葉国道、首都国道、常総国道の3事務所で190億円規模を投じ、圏央道の整備を本格化するほか、北千葉道路(市川・松戸)の早期着工に向けて設計や用地買収を進めていく。本年度、新規事業化した局所渋滞対策や交差点改良については調査設計に着手する方針だ。
国道468号首都圏中央連絡自動車道(圏央道)に108億7300万円を配分。県境~大栄JCT間では神崎PA(仮称)の改良工事を実施する。大栄JCT~松尾横芝IC間では調査設計や多古地区の公共補償、改良工事を進めていく。
この予算とは別に、財政投融資を活用して、県境~大栄JCTの4車線化や、未開通区間となっている大栄JCT~松尾横芝ICの整備を加速する。
国道298号東京外かく環状道路(外環)に3億円を投入する。調査設計のほか、市川地区の用地補償や電線共同溝工事を実施する。
国道464号北千葉道路(市川・松戸)では12億円を配分。対象区間は、外環・北千葉JCT(仮称)東側の市川市堀之内から大町までの延長3・5km。調査設計や用地買収を進めていく。
北千葉道路(印西市、成田市)に8000万円を計上。県と共同で整備を進めており、調査設計や北須賀地区などで改良工事に取り組む。
国道51号の北千葉拡幅、成田拡幅、大栄拡幅3事業に5億8000万円を充てる。調査設計や用地買収、改良工事を本格化する。
国道127号の127号防災に3億円を配分。調査設計や南無谷トンネルなどの用地買収、川名富浦地区の改良工事、金尾橋の上部工事などを実施する。
国道357号湾岸千葉地区改良(蘇我地区)に3億円を投じる。千葉市中央区塩田町~問屋町の延長5kmで道路拡幅を進めていく。調査設計や蘇我地区の用地買収、環境整備に取り組む。
国道357号東京湾岸道路(千葉県区間)に22億0400万円を計上。塩浜立体区間では調査設計や塩浜地区の橋梁上部工事を実施する。船橋市域では、調査設計や末広橋の上部工事、末広地区の改良工事を計画。検見川立体区間では調査設計を進めていく。
国道357号江戸川左岸高架橋海側架替(市川市)に2億5000万円を配分し、床版架替工を実施する。電線共同溝事業に17億8800万円を計上。国道14号幕張本郷地区(下り)など16カ所で、調査設計や本体工事を予定している。
本年度、新規事業化した国道51号の神門局所渋滞対策(佐倉市)に2000万円、国道14号の花見公園前交差点改良(千葉市)に5000万円をそれぞれ計上し、調査設計に着手する。
本年度の道路調査の見通しをみると、新湾岸道路と千葉北西連絡道路の事業化に向け、計画段階評価を進めるため、概略ルートや構造などを検討していく方針だ。