行方市 新庁舎整備へ基本設計 神栖市 息栖神社周辺に1.8億円 25年度の鹿行地域主要事業

[2025/4/23 茨城版]
 最終回となる本日は鹿行地域(5市)。行方市では新庁舎整備へ基本設計委託料7030万円を計上し、27年度着工を目指す。神栖市は息栖神社周辺の船溜まり整備に1億5000万円、観光拠点施設の展示エリアに3000万円を充てる。鹿嶋市では和地区の排水路整備に3億3000万円を投じる。

 普通建設事業費は鉾田市の55億4409万円がトップ。前年度比36.4%増と伸び率も最大となった。

 市町村別の主要事業をみると、鹿嶋市では和地区の延長290mを対象に排水路整備を進める。台風などの災害により損傷を受けた箇所を改修するもので、河川の氾濫防止や浸水被害の解消を目的としている。工事は第2四半期に3件分離で発注する。

 潮来市では新産業拠点整備事業に788万円を計上。既存の潮来工業団地に空き区画がないことから、東関東自動車道の(仮称)麻生IC周辺で産業用地を開発する。25年度は開発事業者や立地企業の募集に向けて、事業区域や土地利用計画などの諸条件を整理・検討し、募集要項案を決めていく。

 神栖市は息栖神社周辺で船溜まりや観光拠点施設の整備を進める。このうち、船溜まり整備では水辺を活かした景観づくりを目指し、両脇の舗装整備や休憩できるウッドデッキを導入。実施設計は鹿島都市開発(神栖市)がまとめた。観光拠点施設の整備では平成建設(石岡市)が本体工事を担当。25年度は10月のオープンに向けて、展示施設などの内装工事を実施する。設計はSTUDIO YY(東京都中央区)が担当した。

 行方市では新庁舎整備に向けて基本設計策定業務を委託する。建設地はなめがた地域医療センター敷地内で、庁舎の延べ床面積は7100平方mを想定。整備手法は[1]医療センター内の救急救命センターを改修して不足部分を増築[2]解体して跡地に新築──の2案を比較検討している。概算事業費は改修・増築が41億7000万円、新築が63億2000万円。また、当初予算には設計者選定支援や基本設計支援を行うCM(コンストラクション・マネジメント)業務委託料1億7028万円(29年度までの債務負担行為含む)も盛り込んだ。

 鉾田市では大洋公民館の空調設備改修工事で1億2566万円を編成。重油式空調設備を全面的に取り替えて、停電時にも使用できるガス式の設備を設置する。施設は85年建築、RC造3階建て延べ床2155平方m。実施設計は団建築設計事務所(水戸市)で策定した。

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