大田原警察署で設計 当初予算 交番建替と駐在所改修も(県警察本部)

[2025/4/18 栃木版]

 県警察本部は本年度当初予算に、前年度当初を14億2959万円(3.1%)上回る478億5628万円を計上している。引き続き交番・駐在所の建て替え・改修や交通安全施設の整備を推進するほか、警察署庁舎整備費を予算化し、大田原警察署庁舎の移転整備に向けた設計策定などに1億2208万円を予算化している。

 大田原警察署は現在、大田原市紫塚1丁目の第1種住居地域、敷地面積5766.88平方mに立地している。庁舎はRC造3階建て、延べ面積1526平方mの規模で、1970年3月に建設され築55年が経過しており、建物・設備の老朽化に加えて狭あい化も顕在化している。

 このため県警は、庁舎の移転整備を計画。移転先は大田原市中心部(国道400号や国道461号などの主要幹線道路付近)にあり、かつ敷地面積が約5800平方m(現在の敷地面積)以上であることのほか、土地形状や接道状況、およびハザードマップ上の位置付けなどを基準に、大田原市若草1丁目の民有地を選定した。

 この民有地は、現在地から南東方向に約2.4kmの距離に位置しており、面積は約7384平方m。国道400号に面しており、現況は農地、用途地域は第1種住居地域(一部第1種中高層住居専用地域)となっている。

 ここに整備する新庁舎の規模は、RC造4階建て3098平方mを想定している。本年度は地質調査や設計委託を予定し、1億2208万円を予算化するとともに、26年度まで2カ年総額2億1118万円の継続費を設定した。総事業費には約45億円を投じる計画で、30年度の供用開始を目指す。

 このほか、交番・駐在所整備費は前年度当初から3413万円減の2億4526万円を計上し、宇都宮南警察署宮本町交番など2カ所の交番を建て替えるほか、駐在所改修も2カ所で実施する。

 交通安全施設整備費は、19億3511万円を予算化した。特定事業として信号機更新や管制システム改修などに6億3600万円を、県単事業で信号機の新設や更新、および道路標識・標示の更新などに12億9911万円を配分している。

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