常陸大宮市 駅西交流拠点に着工 那珂市 道の駅で実施設計 25年度の県北地域主要事業
[2025/4/18 茨城版]
県北地域(7市1町1村)の主な本年度事業をまとめた。常陸大宮市では常陸大宮駅周辺整備事業で駅西交流拠点に着工するほか、大子町が旧役場跡地に防災対応型観光交流施設や(仮称)まちなか防災スクウェアを2カ年で整備。日立市では常陸多賀駅周辺地区整備事業で自由通路や駅舎改築の実施設計、那珂市では複合型交流拠点施設「道の駅」の実施設計に着手する。
日立市の常陸多賀駅周辺地区整備事業では事業費に7億0634万円の事業費を確保。JRと結んだ基本協定に基づき、本年度は自由通路や駅舎改築に向けた実施設計、東口広場整備へ用地取得を行う。事業進捗に当たっては駅周辺の都市景観形成やにぎわい空間創出のためのグラウンドデザインを策定。一体的で魅力的なデザインや空間形成を目指している。
高萩市では高浜スポーツ広場のグラウンド整備に2億6285万円を計上した。利便性の高い高浜スポーツ広場に旧石滝サッカー場を集約し、LED照明設備も設置する。サッカー場は人工芝1面、照明灯は6基を整備する。
北茨城市では新保育所建設事業に3億1561万円の2カ年継続費を設定するほか、地域福祉交流センター建設事業には3億4047万円を確保した。いずれも5月1日の入札を予定している。このうち、新保育所建設事業は、老朽化が著しい関本保育所を市民病院敷地内に移転するもの。建設規模は木造平屋床面積414平方m程度。設計は佐藤建築研究室(中郷町上桜井)がまとめた。
常陸大宮市は、常陸大宮駅周辺整備事業で、駅西交流拠点整備に総額18億8474万円の2カ年継続費を設定した。着工は6月議会後を予定し、26年度中の完成を目指す。旧酒造会社跡地のうち約7500平方mを活用し、芝生広場を中心にイベント広場や遊具広場、交流施設などを整備する。設計はJR東日本建築設計が策定した。
那珂市では「道の駅」推進事業に4億1227万円を予算化。実施設計や用地取得などを進める。建設地は那珂ICに近い飯田押敷交差点北西側の約4万3000平方mを活用。建物は木造棟4棟を配置し、延べ面積は約2825平方mを想定する。基本設計は建築家の藤森照信氏とエイプラス・デザイン(水戸市)が共同でまとめた。本年度は実施設計をまとめ、26年度に造成工事、27-28年度に本体工事を行い、28年秋ごろの開業を目指す。概算事業費には29億3000万円を見込む。
このほか、常陸太田市では市道0139号線整備事業に13億7505万円を確保し、29年度の完了に向けて県施工により引き続き改良工事や橋梁工事などを進める。ひたちなか市は集中豪雨対策に37億1572万円を予算化し、中丸川流域における浸水被害軽減プラン(100ミリ安心プラン)に基づき、高場流域や大島流域の浸水被害解消に向けた雨水幹線整備を行う。東海村では、阿漕ヶ浦公園の駐車場増設に工事費2億2087万円を確保。イベント開催時などの駐車場不足の解消を図る。