城里町 道の駅本体に着工 小美玉市 新交流拠点で設計等 25年度の県央地域主要事業
[2025/4/17 茨城版]
県内市町村の本年度事業をまとめた。5地域に分けて掲載する。県央地域(3市3町)では、水戸市が旧清掃事務所等解体工事や五軒センター改築へ設計・解体工事、城里町が道の駅の移転改築工事などに着工。笠間市ではランドマーク拠点創出へ中心地区まちづくりプロジェクトの検討、小美玉市では新交流拠点施設整備へ百里飛行場前エリアの検討と羽鳥駅前エリアの基本設計に着手する。
水戸市の旧清掃事務所等解体には3カ年で14億0600万円の継続費を設定した。隣接する植物園の第2期リニューアルへ、旧事務所などを解体工事する。跡地には新たな駐車場と入場口、売店などを設ける。
老朽化が進む五軒市民センターでは、2カ年継続費として既存施設解体工事で2億8200万円、新施設の基本・実施設計で6000万円を確保した。新施設の規模は平屋で約850平方mを想定。26-27年度の2カ年で建設工事を進める。
笠間市では中心地区まちづくりプロジェクトに5650万円を予算化し、検討などを進める。市役所や公民館、図書館、保健センターなどが立地する友部駅から市役所周辺に至る市の中心地区で、都市機能とエリア価値の向上策を展開。これらの施設を1カ所に集約し、複合化した中心施設としてランドマーク拠点の創出を図る。
小美玉市では新交流拠点施設の整備に向け、百里飛行場前エリアの実施計画策定などに6985万円、羽鳥駅前エリアの基本設計などに3754万円を確保した。百里飛行場前地区には多目的イベントスペースや展示・体験スペースなどを配する拠点施設や広場などを整備。施設規模は2階建て約3200平方mを想定し、概算事業費は23億8000万円を見込む。羽鳥駅前地区の施設は東口駅前広場に隣接する市有地を活用。多目的スペースや図書館、情報発信、広場などの機能を盛り込む。施設規模は3階建て約2700平方m、概算事業費は14億4000万円を想定する。
茨城町では、町営住宅外壁等改修事業に6091万円を確保した。町営奥谷団地のA棟で改修設計と工事、B棟で改修へ設計をまとめる。規模はいずれもRC造3階建て延べ約840平方m(各12戸)。主に外壁の改修工事を行う。A棟では上半期に設計をまとめたあと、下半期に工事を進める。B棟は26年度の着工へ設計をまとめる。
大洗町では、消防庁舎の移転に向けて造成工事費2億9716万円を予算化した。移転先となる大貫台の敷地約1万平方mで造成工事を行う。建設規模は消防本部と消防署の入る庁舎棟がRC造2階建て延べ2070平方m、車庫棟がRC造平屋880平方m、訓練塔はRC造3階建て371平方mを想定。本体工事は26-27年度の2カ年で実施する。設計は柴建築設計事務所(水戸市)が担当した。
城里町では道の駅「かつら」の移転整備事業に18億8548万円を確保し、本体工事に着手する。建設地は既存施設の隣接地で、規模は休憩施設と地域振興施設を備える直売所棟や防災備蓄倉庫などS造2階建て延べ1992平方m程度で計画する。本年度の1期工事では直売所棟などを整備し、26年春の開業を目指す。26年度には既存施設を解体し、27年度の2期工事でオートキャンプ場や管理棟などを整備する。