県土整備部の発注予定 工事670件を計画 新県立図書館4分離(千葉県)
[2025/4/16 千葉版]
県土整備部は15日、本年度の発注予定を公表した。工事は一般競争374件、指名競争289件、随意契約7件の計670件。入札・契約制度の見直しに伴い、一般競争入札の件数が前年度に比べ2倍以上に増加している。新県立図書館・県文書館複合施設の新築工事は4件に分離して第2四半期に発注する方針だ。
部局別の工事予定件数をみると、安房土木事務所が最も多い53件。山武土木事務所43件、成田土木事務所38件、施設改修課と流山区画整理事務所36件、営繕課35件、千葉土木事務所34件、東葛飾土木事務所32件、長生土木事務所31件と続く。
大型案件をみると、新県立図書館・県文書館複合施設の新築工事について、建築、空調設備、衛生設備、電気設備の4件に分離して、第2四半期に発注する方針だ。工期は35カ月を見込む。
県立青葉の森公園(千葉市中央区)内でRC造一部S造3階建て延べ1万8763平方m規模の複合施設を建設する。本年度予算では、総額319億9824万円の継続費を設定。設計は日本設計(東京都港区)が担当している。
総合スポーツセンター体育館(千葉市稲毛区)の新築工事について、建築、空調設備、衛生設備、電気設備の4件に分離して、第3四半期に発注する予定。工期は30カ月を想定している。
現地で体育館の建て替えを進めていくもので、施設はRC造一部S造3階建て延べ1万1121平方mを想定。本年度予算では総額139億2900万円の継続費を設定しており、28年度の供用開始を目指す。設計はINA新建築研究所(東京都文京区)が担当。
建築関連ではこのほか、安房合同庁舎(館山市)や匝瑳合同庁舎(匝瑳市)、銚子合同庁舎(銚子市)、農業大学校の学生会館(東金市)などの新築工事を盛り込んでいる。
北千葉道路関連では、国道51号の横断橋上部工を第4四半期に発注する。成田市山之作地区で橋梁を架設するもので、工期は20カ月を見込む。
柏市の柏北部中央地区の区画整理事業では、つくばエクスプレス沿線整備工事を第1四半期に盛り込んだ。十余二船戸線で道路擁壁を築造する計画で、工期は29カ月を想定している。
甚大な被害が発生した二級河川一宮川水系では、浸水対策重点地域緊急工事として、第三調節池(長柄町)の新設に向け、遮水工を第1四半期に発注する方針だ。
コンサル関連業務委託364件
県土整備部は本年度、コンサル関連業務を364件委託する。その内訳を入札別にみると、一般競争6件、公募型指名競争3件、指名競争349件、随意契約6件となっている。
一般競争入札では、第1四半期に県立中央博物館大多喜城分館(大多喜町)の改修実施設計、第2四半期に君津合同庁舎(木更津市)や県立旭テクノスクール自動車整備科実習棟(旭市)の基本・実施設計などを委託する予定だ(詳細は、ちば電子調達システム参照)。