都市公園に民間活力 導入可能性調査を委託へ(宮城県)
[2024/4/15 宮城版]
県は、県立都市公園の魅力を向上させるため、Park-PFIなど民間活力の導入を検討している。本年度は初めて民間活力の導入可能性調査業務を一般競争入札で委託し、マーケットサウンディング(市場調査)を行う。14日付で入札手続きを公告しており、24日まで参加申請書、28日~5月7日に入札書を受け付け、翌8日に開札し、総合評価で落札者を決める。
民間活力の導入は、土木部が所管する都市公園の持つポテンシャルや多様な機能をより有効に活用し、都市の魅力を向上させる目的で検討している。
今回委託する業務では、民間事業者の自由な発想に基づく幅広いアイデアや事業提案、事業条件などを把握するため、市場調査を行う。併せて、Park-PFIなどの導入可能性を整理する。
市場調査の対象公園は[1]加瀬沼公園[2]岩沼海浜緑地[3]化女沼公園(仮称)──の3カ所。いずれも広域公園で、未供用のエリアが残っている。
具体的な業務内容は、前提条件や周辺施設等の立地状況、公園施設の整備状況、法規制、公園の利用状況やニーズなどを整理し、アンケート調査やヒアリングを行ってPark-PFI等の導入可能性を検討する。
化女沼公園については、多くの官民連携事業の実績がある民間事業者と個別意見交換会を開催し、今後の事業展開の方法や可能性などを調べる。民間事業者の選定については、発注者と協議した上で決定する。
業務の履行期間は2026年3月27日まで。予定価格は2146万9000円。入札の参加資格は県内に事業所があり、建設コンサルタント(造園)がA等級であることなど。
市場調査を行う公園の概要は次の通り。▽公園名=[1]所在地[2]都市計画決定面積[3]供用面積[4]その他未供用面積など──の順。
▽加瀬沼公園=[1]利府町加瀬他[2]104.3ha[3]18.75ha[4]10.61ha(土地取得済み)
▽岩沼海浜緑地=[1]岩沼市下野郷および押分他[2]91.5ha[3]26.72ha[4]3.5ha(土地取得済み)
▽化女沼公園(仮称)=[1]大崎市古川小野他[2]172.6ha[3]大崎市整備区域の48.5haとダム事業整備区域の61.2ha[4]都市公園事業整備区域の62.9ha(土地未取得)※3.56haは大崎市が整備済みで供用中