LED化業務をプロポ 小中学校21校に設置(宮城県 登米市)
[2024/4/12 宮城版]
登米市は、市公共施設(小・中学校21校)の照明設備をLED化するため、公募型プロポーザルで業務を委託する。業務内容は照明設備の設置に関する計画や施工、施工管理など。設置期限は2026年2月27日。11日にプロポの手続きを公告した。22日まで参加申込書、5月22日まで企画提案書を受け付け、6月2日に優先交渉権者を決定する。プロポの提案上限額は税込み1億3722万8000円。
市では2050年のゼロカーボンシティ実現を見据え、2030年度の温室効果ガス削減を目指す取り組みとして、率先的に公共施設の脱炭素化を進めることにしている。
今回は小・中学校の21校を対象に、屋内照明設備をLED照明へ更新するため、民間事業者のノウハウや技術力を活用することで、CO2排出量の削減や電力料金の縮減を図る。
基本的に校舎の蛍光灯は全てLEDに交換する考えだが、具体的な灯具の基数については今回の業務で調査して把握する。業務はLEDの設置までで、維持管理は含まない。体育館はすでにLEDが整備済みとなっている。
プロポの参加資格は、単体企業か複数の企業による共同体(グループ)とする。単体かグループの構成員が担う役割は▽統括▽調査設計▽機器調達▽施工──となる。グループの場合は統括役割を担う代表企業を1者選び、その代表企業が市の連絡窓口となって事業遂行の責任を負う。
主な要件は、市の入札参加資格で「建設工事」、「測量・建設コンサルタント等業務」、「物品納入・役務提供等」の登録があることなど。
施工役割を担う者は、電気工事がSかAランクで、市内に本社を置くことや、電気工事の特定建設業許可を持っていることが条件。調査設計役割を担う者は、2019年度以降に国か地方公共団体が所有する施設で類似業務の契約実績があることを求める。
参加希望者は、必要書類を市総務部総務課財産係に持参か郵送で提出すること。参加資格の審査結果は5月2日に通知する。有資格者から企画提案書などを受け付け、5月28日にプレゼンテーションを実施する。優先交渉権者とは6月上旬ごろまでに協議し、6月16日に契約を結ぶ予定。
プロポに関する問い合わせは、市総務部総務課財産係(電話0220-22-2091)まで。
庁舎や集会所も年度内にプロポ
市では25~27年度の3カ年に分けて、公共施設の蛍光ランプなどをLED化する。本年度は別途、庁舎や集会施設のLED化業務も今回と同じように公募型プロポーザルで委託する考え。本年度の事業費は学校も含め当初予算で2億2931万円を確保している。
庁舎は中田庁舎や南方庁舎など6施設、集会施設は米谷公民館や中津山公民館など15施設がLED化の対象となる。