石岡署移転へ整地工 当初予算 警察施設の改修に10億円(県警察本部)

[2025/4/12 茨城版]
 県警察本部の当初予算(警察費)は対前年度比4.6%増の674億9252万円となった。このうち、投資的経費には58億3300万円を確保。主な事業では石岡警察署の移転に係る整地工事費6600万円を計上し、27年度の本体工事着工に向けて準備を進める。このほか、警察施設改修費には10億1123万円を配分した。

 石岡警察署では移転改築に向けて整地工事を行うほか、昨年度予算からの繰り越しで基本設計に着手する。既存施設の老朽化や狭あい化を受けたもので、建設地は石岡市八軒台地内。基本設計は近く指名競争入札で発注する。設計の事業費は5600万円。26年度に実施設計、27-29年度で建設工事に行い、29年度内の供用開始を目指す。

 警察施設の改修では境警察署の内外部改修・設備更新工事や交番3カ所のリフォーム、本部庁舎の非常用発電機ガスタービン更新工事を予定。長寿命化の観点から計画的な改修を進める。

 交番・駐在所などの整備には1億1677万円を充当。水戸警察署大工町交番の建設や駐在所2所の解体工事を行う。

 交通安全施設整備費は26億2714万円。交通事故の防止に向けた施設の重点的・効果的な整備を推進する。25年度は信号機新設36基、信号制御機更新287基、信号灯器LED化445式、道路標識・道路標示などをなどを予定する。

 警察車両整備費では1億3078万円を予算化し、警察機動力の確保を図る。本年度は四輪車28台(うちPHEV車3台)や、原動機付自転車18台を購入するほか、本部とつくば警察署の2所に充電設備を設置する計画だ。

 また、24-26年度の3カ年で進めている古河警察署建設工事では3月議会で建築工事の契約を承認。常総開発工業・森田建設工業が25億6630万円(税込み)で請け負う。工事全体の予算額は39億5600万円で、今後電気設備や機械設備、外構などの工事を発注する。供用開始は27年度となる見通し。

 当初予算の増加は職員給与費や古河警察署建設工事費の増加などによるもの。予算全体の内訳は給与費などの人件費が77.6%を占め、活動経費などの一般行政費が13.8%、交通安全施設整備費などの投資的経費が8.6%となっている。

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