舗装Aは700点以上に 格付け 指名競争を3000万円未満に拡大(足利市)
[2025/4/10 栃木版]
足利市は、2025~26年度建設工事入札参加資格者の格付けを公表した。等級区分を行っているのは土木一式・建築一式・舗装の3工種で、土木一式はA・B・Cの3等級、建築一式と舗装はAとBの2等級に区分している。A等級の業者数は、土木一式が19業者、建築一式が17業者、舗装が17業者の延べ53業者。今回は基準の総合点数に変更が加えられ、舗装のA等級は700点以上となっている。また、指名競争入札の対象範囲を予定価格3000万円未満まで拡大している。=2面に格付3工種の入札参加資格者一覧
土木一式はA等級が820点以上、B等級が640点以上820点未満、C等級が640点未満とし、建築一式は750点以上がA等級、未満がB等級、舗装は700点以上がA等級、未満がB等級とした。
格付けごとの発注基準金額は、土木のA等級が500万円以上、B等級が3500万円未満、C等級が1000万円未満としている。建築はA等級が500万円以上、B等級が3000万円未満で、舗装はA等級が130万円以上、B等級が1000万円未満となっている。
格付けは、経営事項審査の客観点数(P点)と市が独自に設定した主観項目で算出した。主観点数は工事成績と障害者雇用、優良建設工事等表彰実績、消防団協力事業所認定、建設業労働災害防止協会への加入実績、保護観察対象者の雇用協力、女性の活躍促進、次世代の育成支援に関する協力、災害時の事業継続力認定の9項目で加点している。
表彰実績の配点は、工種ごとに表彰を受けた件数1件につき20点(上限40点)とし、消防団協力事業所では表示証の交付を受けていれば20点、消防団員の雇用で2人以上が15点、1人ならば10点とした(上限20点)。障害者雇用は、1人以上の雇用で10点とする。
女性の活躍促進では、労働局長に一般事業主行動計画を策定した旨の届出をしている場合は5点、男女生き活き企業認定で10点のいずれかを加算する。次世代の育成の支援では、労働局長に一般事業主行動計画を策定した旨の届出で5点、当該計画の実績等に対して認定を受けている場合は10点を加算。関東地方整備局の建設会社における災害時の事業継続力認定には10点が加点される。
工事成績は、審査年度を含む3年間の市発注の工事で、予定価格130万円超を対象としている。計算方法は、工事平均点が70点以上の場合、平均点から69を減じたものに、受注件数の平方根を3倍し20点を加えた数字で求める。ただし、平均点が70点未満は0点とした。
格付けは市内に本店を置く市内業者と、市内に支店や営業所がある準市内業者を対象としている。土木一式はA等級が19業者(うち市内業者が15)、B等級13業者(同12)、C等級が9業者(同9)となった。建築一式はA等級が17業者(同13)、B等級が10業者(同10)で、舗装のA等級は17業者(同13)、B等級は14業者(同14)となっている。