道の駅構想プロポ公告 IC周辺で導入機能や候補地検討へ(千葉県茂原市)
[2025/4/10 千葉版]
千葉県茂原市は9日、道の駅の基本構想策定業務について、委託先を選定する公募型プロポーザルの手続きを開始した。圏央道のインターチェンジ周辺に道の駅を整備するため、コンセプトや導入機能、候補地などを検討するもので、委託費は1483万9000円を上限とする。5月2日まで参加表明書を受け付けている。
同市では、インターチェンジやスマートインターチェンジ周辺を対象に、市の地域資源を活かし、賑わいの創出拠点としての地域振興・活性化を目指した「道の駅」を整備する計画だ。
同業務では、道の駅の基本理念やコンセプトを検討し、必要となる「休憩施設」「情報発信機能」「地域連携機能」のほか、「防災拠点機能」など、特色のあるデザイン・機能の導入に向けた基本的な方針をとりまとめる。
コンセプトや土地利用状況を考慮し、設置場所の候補地を複数抽出。各候補地に設置する場合のメリットとデメリットを比較し、施設配置を検討していく。
コンセプトの実現に向けて、整備や管理運営に関する考え方を整理した基本方針をとりまとめる。概算事業費の算定や開業までの事業スケジュールの作成を進め、基本構想案をまとめる。
このほか、学識経験者などで構成する道の駅整備検討委員会や、道の駅整備検討庁内委員会などの開催を支援する。委託期間は2026年3月まで。
プロポの参加資格として、市建設工事等入札参加業者資格者名簿「委託」の「調査・計画」に登載されていることのほか、業務実績などを求めている。5月21日まで企画提案書を受け付け、28日のプレゼンテーション・ヒアリングなどを経て、受託候補事業者を選定する。
同市関連の圏央道インターチェンジは、県道五井本納線に接続する「茂原北インターチェンジ」、県道千葉茂原線に接続する「茂原長柄スマートインターチェンジ」、国道409号に接続する「茂原長南インターチェンジ」の3カ所がある。
圏央道で、県内唯一の未開通区間となっている大栄ジャンクション・松尾横芝インターチェンジ間は、26年度の開通に向けて工事が本格化している。開通すると、成田空港へのアクセスが飛躍的に向上する。市原淳市長は、これらを契機として、インターチェンジ周辺で道の駅や産業用地の整備を検討していく考えを示している。