駅西拠点に18.8億円 常陸大宮駅周辺整備 6月議会後の着工へ(常陸大宮市)

[2025/4/8 茨城版]
 常陸大宮市は、常陸大宮駅周辺整備事業で本年度の当初予算に20億1222万円を計上した。このうち、イベント広場や交流施設などを整備する常陸大宮駅西交流拠点の整備には、工事費と監理委託料で総額18億8474万円の2カ年継続費を設定した。着工は6月議会後を予定し、26年度中の完成を目指す。

 駅西交流拠点は、中富町で先行取得した約1万4000平方mの酒造会社跡地のうち、約7500平方mを活用して建設するもの。基本計画によると、市民の憩いの場や様々な交流や活動の拠点となる場、子どもたちが安心して遊べる場、防災機能を備えた災害時の一時避難場所としての「あたらしい公園」の整備を想定。整備コンセプトとして、▽にぎわいの創出▽インクルーシブ・パークの導入▽防災機能の充実──の3つを示している。

 敷地内の施設計画では、中心に芝生広場(約4300平方m)を整備。このほか、キッチンカーなどの出店にも対応できるイベント広場、インクルーシブ遊具やテント大屋根などを設置する遊具広場、カフェや多目的室などを設置する交流施設、トイレ棟、防災機能などを配置する。

 23年3月には、プロポーザルにより選定したJR東日本建築設計に実施設計を委託した。当初は23年度中にまとめる予定だったが、現在の資材高騰などを受けてスケジュールを変更。設計の内容を精査しながら進めるため、24年度末にまで延長した。

 敷地内に整備する交流施設(カフェを含む)の管理運営には、民間事業者の活用も想定する。現在は、敷地全体も含めて対象とすることや、指定管理者などの手法などについて検討を行っているところで、完成までには決定する。

 この事業では、2月1日に新しい常陸大宮駅舎が供用を開始した。25年度は、引き続きJRによる東西自由通路の工事を進め、26年3月の完全供用を目指す。当初予算には、東西自由通路と駅舎整備の工事負担金に12億3335万円を確保したほか、東西自由通路の西口出入口整備工事費に1346万円などを予算化。3月補正でも、駅東西のシェルターや駅西の観光交流センターなどの設計委託料に1665万円などを計上している。

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