メークスが温泉など提案 農産物直売所の跡地活用(我孫子市)
[2025/4/5 千葉版]
我孫子市は4月4日、我孫子新田地区にある農産物直売所アンテナショップ跡地の活用事業者として、ユニット式基礎鉄筋の製造・販売などを手がけるメークス(茨城県守谷市)を選定したことを明らかにした。アンテナショップ跡地とその西側の近接地(私有地)を一体的に活用し、天然温泉施設やレストランなどからなる複合施設を整備することを提案している。計画案の作成や開発行為の許可手続き、地元住民向け説明会などを経て着工する予定だ。
今回の募集には2者から応募があり、事業者選考委員会で審査した結果、評価点数が1位となったメークスを活用事業者として決定した。
景観に配慮され、手賀沼の眺望を楽しむことができる施設計画となっていること、事業の実現性が高く、交流人口の拡大や雇用の創出などが図られるなど、経済への波及効果も期待できることを高く評価した。
提案内容をみると、アンテナショップ跡地4088平方mには、平面駐車場をメインに、トイレや足湯、レンタサイクル駐車スペース、EV充電スタンド、マルシェ(店舗)などを整備、西側近接地に、天然温泉施設やレストラン、プライベートスパエリアなどからなる複合施設を建設する。
事業手法は、30年の事業用定期借地権設定契約、最低貸付料は月額44万円。土地の買取りを希望する場合は、事業用定期借地権設定契約締結後、5年間経過以降、協議のうえで決定する。
売却時に市が提示する条件を遵守しない場合は、同跡地を無条件で買い戻すことができるものとする買戻特約を、公有財産売買契約締結の日から5年間設定し、買戻権を登記する。
アンテナショップは17年5月に閉店し、20年7月に事業者を選定したものの、感染症の影響などから辞退したい旨の申し出があり、受理していた。
市は、同跡地の活用に向け、都市計画地区計画(我孫子新田地区)の変更について都市計画決定し、同地区計画の変更決定とあわせ、手賀沼の有効な利用上必要な施設を誘導していくための「手賀沼観光施設誘導方針」を改定、施行した。
手賀沼観光施設誘導方針では、誘導する施設の種類として、手賀沼そのものを活用する施設、観光客をもてなすための施設、観光の核となる複合施設の3つを設定し、特に、宿泊施設や「温浴施設などの休憩等ができる機能を備えた本地区の核となる複合施設」を追加で明記していた。