鬼怒川で侵食対策 事業概要 小貝川左岸の低水護岸工(下館河川)
[2025/4/5 茨城版]
国土交通省下館河川事務所(青木孝夫所長)は、本年度の事業概要をまとめた。事業費は24年度の補正分を含めて47億0300万円で、同じく前年度の補正分を含めた24年度当初から20.7%のマイナスとなっている。主な事業では、引き続き田川の水門整備を進めるほか、鬼怒川の上・下流部を対象とした河岸侵食・洗掘対策、小貝川の樋管改築や堤防整備などを行う。
河川別の事業費では、鬼怒川が前年度比32%マイナスの23億8000万円、小貝川が同4.6%マイナスの23億2300万円。事業別では、河川改修費が同32.1%マイナスの22億8600万円(鬼怒川13億2000万円、小貝川9億6600万円)、河川維持修繕費が同6.3%プラスの23億2900万円(鬼怒川10億5700万円、小貝川12億7200万円)、小貝川の河川工作物関連応急対策事業費が同56%マイナスの8000万円、総合水系環境整備事業費が同88.1%マイナスの800万円となった。
本年度の事業では、引き続き▽洪水氾濫を未然に防ぐための取り組み▽持続的な安全性の確保のための取り組み▽地域に元気を届けるための取り組み──を推進。洪水氾濫を未然に防ぐための取り組みでは、鬼怒川支線田川合流点の水門整備や、鬼怒川上・下流部の河岸侵食・洗掘対策、小貝川の樋管改築と堤防整備などを挙げている。
鬼怒川支川である田川合流点での水門整備は、21年度にゲート設備工事と本体工事に着手。施工は設備工事を日立造船、本体工事を東急建設がそれぞれ担当する。この工事は、田川沿川で浸水被害が過去何度も発生していることなどから計画。県による田川の堤防整備とあわせて田川合流点に水門を整備し、鬼怒川の水位上昇時の田川への流入を防止する。本年度は、鋼製付属設備(階段)据付工事などを行う計画で、5月9日に公募型指名競争入札を開札する。
下妻市内では、鬼怒川下流部の河岸侵食・洗掘対策として、鬼怒川左岸二本紀低水護岸他工事の発注が計画されている。この事業は、「鬼怒川河川整備計画」に基づき、河岸の侵食・洗掘の防止を目的として低水護岸を整備し、堤防が決壊するリスクの軽減を図るもの。国土強靱化施策の更なる加速化・深化を図り河川整備を着実に実施するため、安心・安全を確保するための整備メニューとして位置付けられている。
本年度に実施する鬼怒川左岸二本紀低水護岸他工事は第2四半期に一般競争入札で発注。工事では、低水護岸工事(L約60m)や敷地造成工(V約500立方m)、アスファルト舗装工(A約300平方m)、縁石工(L約70m)などを行う。工期は約9カ月間とし、工事発注規模は1億円以上2億円未満とする。
小貝川の取手市新川地区では、引き続き樋管改築を進めていく。この地区では22年度、東急建設の施工で古八間排水樋管改築工事に着手した。取手市新川地区にある古八間排水樋管は老朽化が進み、樋管部の堤防も必要な高さと幅がないことから、洪水時の流下能力が不足している。このため、延長80mに渡り樋管の改築を行うとともに、樋管部の堤防の嵩上げ及び拡幅も併せて実施し、治水安全度の向上を図る。
小貝川左岸のつくば市吉沼では、堤防の高さや幅が不足している区間の整備に伴う低水護岸工事を行う。本年度の発注工事は、延長約70mの工事で第1四半期に一般競争入札で発注。発注規模は2億円以上3億4000万円未満で、工期は約9カ月間を見込んでいる。