[2025/4/4　栃木版]

　国土交通省関東地方整備局は4日に、4月期の建設工事発注見通し(250万円超)を公表する。県内の事務所は5事務所あわせて51件の発注を予定し、このうち宇都宮国道事務所は国道4号の矢板拡幅片岡地区改良工事や西那須野道路三区町電線共同溝他工事を一般競争で発注する見通し。また、渡良瀬川河川事務所は旗川右岸奥戸町地先築堤工事や渡良瀬川右岸野田町地先築堤工事など、日光砂防事務所は大真名子東沢砂防堰堤工事や稲荷川上流山腹工工事などの発注を予定する。このほか県内では、利根川上流河川事務所が野木町で思川左岸野木低水護岸災害復旧工事などの発注を予定している。＝3-2面に事務所別の発注予定

　4月期の発注見通しの件数は、港湾空港を除き一般競争(政府調達協定対象)11件、一般競争328件、公募型指名競争64件の計403件となった。工種別では一般土木173件、アスファルト舗装工事40件、維持修繕工事39件、通信設備工事36件、橋梁補修工事27件、電気設備工事18件などとなっている。

　うち県内の事務所は、一般競争(政府調達以外)で宇都宮国道事務所19件と渡良瀬川河川事務所12件、日光砂防事務所15件、鬼怒川ダム統合管理事務所2件を、公募型指名で宇都宮国道事務所1件と日光砂防事務所1件、宇都宮営繕事務所1件を予定している。

　事務所別でみると、宇都宮国道事務所は国道4号矢板拡幅片岡地区改良工事を第1四半期に一般競争入札で発注する。道路土工や地盤補強工、仮設工(仮橋・仮桟橋工)1式などの内容で、工事発注規模は2億円以上3億4000万円未満を見込む。

　また、国道4号の下岡本町電線共同溝工事や下野薬師寺電線共同溝工事も、第1四半期の発注を予定。下岡本町は電線共同溝約330m、下野薬師寺は電線共同溝約250mなどの内容で、工事発注規模はいずれも1億4000万円以上2億3000万円未満を見込んでいる。

　上蒲生高架橋他橋梁補修工事は、上蒲生高架橋の上り線や下繰跨道橋の橋梁補修工事で、第1四半期に一般競争入札で発注して約17カ月の工期で施工する。上蒲生高架橋は断面修復工など、下繰跨道橋は亀裂補修工の内容で、工事発注規模は2億円以上3億4000万円未満としている。

　第2四半期には、国道4号西那須野道路三区町電線共同溝他工事を一般競争入札で発注する。電線共同溝工約490mなどの内容で、工期は約15カ月間、工事発注規模は2億3000万円以上3億円未満とする。このほか公募型指名競争では、宇都宮国道事務所庁舎建築改修その他工事を第2四半期に発注する。

　渡良瀬川河川事務所は、旗川右岸奥戸町地先築堤工事(工事発注規模2億円以上3億4000万円未満)と渡良瀬川右岸野田町地先築堤工事(同2億円以上3億4000万円未満)、旗川右岸村上町地先低水護岸工事(同1億円以上2億円未満)、松木川堰堤群工事用道路工事(同1億円以上2億円未満)をいずれも第1四半期に指名競争入札で発注し、約9カ月の工期で施工する。

　第2四半期は、渡良瀬川管内砂防施設整備工事や松木山腹工(下桐久保沢)工事、小滝川一号砂防堰堤工事を一般競争入札で発注する。いずれも工期は9カ月間で、工事発注規模は1億円以上2億円未満となっている。

　日光砂防事務所は、大真名子東沢砂防堰堤工事(工事発注規模2億円以上3億4000万円未満)を第1四半期に一般競争入札で発注し、約31カ月間の工期で施工する。このほか第1四半期は、ワミ沢山腹擁壁工工事も発注を予定する。

　第2四半期には、稲荷川上流山腹工工事や奥鬼怒山腹工工事、華厳上流砂防堰堤工事、野門沢上流左岸崩壊地対策工事、今市上流第1床固改築工事、大谷川第6・7床固改築工事などの発注を予定し、第3四半期は中所野上沢砂防堰堤工事の発注を予定。このほか、日光砂防事務所空調設備改修工事を公募型指名で第2四半期に発注する。

　鬼怒川ダム統合管理事務所は、川俣ダム管内維持管理工事と湯西川ダム管内維持管理工事の2件をいずれも第1四半期に発注する。工期は約10カ月間で、工事発注規模は3000万円以上7000万円未満を見込む。

　宇都宮営繕事務所は、足利公共職業安定所(25)建築改修その他工事を第1四半期に公募型指名で発注する。庁舎はRC造2階建て延べ約700平方ｍの規模で、工事の内容は外壁改修・屋上防水改修および電気設備(電灯設備)改修と、これに伴う機械設備改修各一式。工事発注規模は3000万円以上7000万円未満とする。

　このほか県内を施工場所とする案件は、利根川上流河川事務所が第1四半期に野木町の利根川上流管内施設補修他工事を発注。また第2四半期には、野木町の思川左岸野木低水護岸災害復旧工事と御林樋管補修工事、および栃木市で渡良瀬貯水池B水門塗装工事を発注する。