川俣ダム堰堤改良に着手 新年度予算概要 田川や真岡南BPの完了へ(関東整備局)
[2025/4/2 栃木版]
国土交通省関東地方整備局は、2025年度国交省関係予算のうち、関東地方整備局関係の概要を明らかにした。配分事業費は1兆8081億円で、前年度から1.02倍の規模となる。本県では新たに、直轄事業で川俣ダム堰堤改良事業に着手するほか、栃木市の中心市街地地区都市構造再編集中支援事業や宇都宮市の大谷地区(第二期)都市再生整備計画事業および公園都市公園事業(東部総合公園)、住宅優良建築物等整備事業(池上町地区)、高根沢町の宝積寺東部地区都市再生整備計画事業を補助する。このほか、引き続き中橋架け替えの下部工や国道4号の改良工事などにも取り組み、田川の浸水対策や国道408号真岡南バイパスは事業完了を目指す。
25年度の関東地方整備局配分事業費の内訳は、直轄が4793億円(対前年度1.03倍)、補助が5814億円(同1.15倍)、交付金が7474億円(同0.93倍)となる。このほか、公共工事の施工時期の平準化などのための国庫債務負担行為(ゼロ国債)として、501億円を配分する。
直轄事業の内訳は、河川・ダム・砂防が1172億円、道路が2472億円などで、補助等事業は河川・ダム・砂防が280億円、道路が1943億円、市街地整備が2233億円、下水道が573億円、社会資本総合整備が7473億円など。補助等事業のうち、本県には766億5500万円と、ゼロ国債の事業加速円滑化で37億円が配分される。
新規事業箇所を見ると、本県では直轄事業で川俣ダム(日光市)の堰堤改良事業に着手する。川俣ダムは1966年の完成で約60年経過し、建設当初から設置している岩盤PS工の劣化が確認されている。このため、岩盤PSアンカーの更新などの対策を行い、ダムの安定化を図るため堰堤改良事業を実施する。本年度は9500万円の予算で、左岸工事用道路の地質調査・詳細設計および計測データモニタリング調査を行う。
補助事業では、栃木市の中心市街地地区都市構造再編集中支援事業に1900万円を配分し、高質空間形成施設(遊歩道)等の整備を図る。宇都宮市の大谷地区(第二期)都市再生整備計画事業では道路や河川、公園等の整備を社総交で補助し、高根沢町の宝積寺東部地区都市再生整備計画事業は地域生活基盤施設(地域防災施設、広場)、道路等の整備に補助する。
また、宇都宮市の公園都市公園事業(東部総合公園)では園路、広場等の整備を支援し、宇都宮市の住宅優良建築物等整備事業(池上町地区)では都市景観と賑わい空間を創出するための宿泊や商業機能の整備に3億6000万円を補助する。
継続事業の主な箇所を見ると、河川事業は渡良瀬川の流域治水を推進するため、渡良瀬川河川改修事業に本年度の事業費19億0800万円を予算化した。25年度は奥戸町・村上町地区で旗川の築堤を延長300m実施するほか、足利市通二丁目・南町地区で堤防嵩上げに伴う中橋架け替えの橋梁下部工4基を予定している。
利根川水系直轄砂防事業は、鬼怒川上流域に砂防設備を整備することで、下流河川の土砂・流木流出に伴う土砂・洪水氾濫被害の防止・軽減を図る。25年度は事業費31億1800万円を確保して、日光市の華厳上流砂防堰堤、荒沢砂防堰堤群などの整備を引き続き実施する。渡良瀬川流域でも、足尾地区に砂防設備を整備して土砂・洪水氾濫被害の防止・軽減を図る。25年度は日光市などで出川床固群等を、群馬県みどり市などで花輪床固群を整備する予定で、11億4500万円を予算化した。
補助事業の利根川水系田川の浸水対策重点緊急事業は、浸水対策重点緊急事業で調節池整備および河道掘削等を実施することで、治水安全度の向上を図っている。25年度は10億5000万円を配分し、川田調節池で用地補償や調整池整備、地下水調査を、岩曽調節池で地下水調査を実施するほか、河道掘削も1300mを計画している。
道路事業は、国道4号の交通安全対策(平出工業団地交差点改良)に1億7700万円を予算化。この交差点は国道4号上り線の直進車両の滞留で左折車両を阻害することから、前方車両の減速による追突事故が多く発生しており、上り線の左折レーンの延伸や路面標示、カラー舗装の工事を実施する。
国道4号の矢板拡幅は5億5000万円を確保して、25年度は調査設計、用地買収、改良工事を実施する予定。同じく矢板大田原バイパスは事業費2億5000万円で、調査設計や用地買収を実施する。西那須野道路は6億8700万円を確保して、25年度は調査設計、公共補償、改良工事、電線共同溝工事、歩道橋工事を実施する。
国道50号の電線共同溝(足利市西新井町電線共同溝)は、足利市西新井町の延長約1.4kmで電線共同溝を整備するもので、25年度は調査設計を実施するため4000万円を予算化している。
権限代行による国道121号日光川治防災は、日光市の五十里から川治温泉川治まで延長3.4kmの防災対策事業となる。25年度は引き続き調査設計を実施する予定で、事業費4億4000万円を予算化した。
補助事業の国道408号真岡南バイパスは、高規格道路「常総・宇都宮東部連絡道路」の一部となる延長3.5kmの道路整備事業で、現在は真岡IC南交差点の立体化を含む長田地区の約1.4km区間を整備している。25年度は5億円を予算化し、舗装工事と道路附属物工事を実施して、年度内の完成4車線での開通を目指す。