パシフィックコンサルを特定 仙台東道路の構造検討(仙台河川国道)
[2024/3/28 宮城版]
国土交通省仙台河川国道事務所は「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」の簡易公募型プロポーザルで、パシフィックコンサルタンツ(東北支社・仙台市青葉区)を受託候補者に特定した。今後に同社と見積もり合わせして、金額が折り合えば契約する。この業務では計画段階評価を進めている仙台東道路の概略ルート案や道路構造などを検討する。
仙台東道路は、仙台東部道路と仙台西道路を結ぶ路線として整備を検討している。整備パターンは、新設の地上案や地下案のほか、既存の道路を機能強化する案など複数を想定。これらの案を県や仙台市などに示して意見聴取しながら最適で現実的なルート・構造を選択する。
県や仙台市は、仙台東道路が地域高規格道路に指定されているものの、具体化されていないため、国に調査推進を求めている。国は道路整備に向けて計画段階評価を進めており、これまで社会資本整備審議会道路分科会東北地方小委員会を2回開催し、有識者と協議して起終点(仙台東道路と仙台西道路を結ぶこと)などを決めてきた。
今回の業務では、仙台都心部区間の施工時における周辺交通への影響を調べ、その影響を最小限とする最適な概略ルートと構造に関する技術的な検討を行う。道路整備計画案に関する意見聴取と、そのとりまとめも実施する。履行期間は2026年3月13日まで。
プロポで技術提案を求めたテーマは▽東部区間におけるさまざまな配慮事項と意見聴取結果を踏まえた現実性のある道路構造を検討し、関係機関や地域との合意形成を図る上での着眼点▽都心部区間の施工時における周辺交通への影響を最小限とする現実性の高い最適なルート・構造の検討を行う上での着眼点──となっている。
パシフィックコンサルタンツはこれまでも「仙台都市圏幹線道路整備計画検討業務」や「仙台都市圏道路設計業務」などを受託してきた。これらの業務内容は、延長9kmの道路予備設計や、複数箇所に及ぶ平面交差点とダイヤモンド型インターチェンジ(フルランプ型、ハーフ型)の予備設計などだった。