企業局舎を移転建替 2カ年で事業者選定へ(習志野市)
[2025/3/28 千葉版]
習志野市は、企業局舎の移転建て替えに着手する。2025年度予算には基本設計委託料として4400万円を計上するとともに、企業局舎更新に伴う事業者選定アドバイザリー業務委託料として限度額3000万円の債務負担行為を設定している。早ければ26年度にも実施設計に着手し、29年度までに建設を終え、供用を開始する。今月中に庁内で基本計画をとりまとめ、近く公表する予定だ。
習志野市企業局は、習志野市の公営企業としてガス・水道・下水道事業を行っている。
企業局舎は、別館が1970年、交差点そばの本館が74年、新館が83年にそれぞれ竣工、連絡通路でつながっている。
老朽化や狭あい化に加え、バリアフリー化が進んでいないことが課題となっており、施設を統合するとともに、応援事業者を受け入れるスペースの確保など、「災害対応の拠点」として整備することを想定している。
建設予定地は、企業局舎の東100m余に位置する企業局研修センター周辺を含めて検討している。
事業手法は未定。24年3月策定の第2次経営戦略(計画期間24~33年度)では、「DB方式による設計・施工一括契約を検討し、工期およびコストの縮減を図る」との方針を示しており、担当課では25年度中にも決定したいとしている。
事業費については、経営戦略をとりまとめた23年度時点で、約18億4000万円を概算している。公営事業会計ごとの負担内訳は、ガス事業が約9億6000万円、水道と下水事業がそれぞれ約4億4000万円。
第2次経営戦略では、企業局研修センターの南に隣接する「第2給水場浄水施設」についても、26~31年度の6カ年で更新する方針を示している。概算事業費は約20億6000万円。