6工種で格付け実施 建築と電気で基準点数を変更(小山市)
[2025/3/28 栃木版]
小山市は、2025・26年度における建設工事の選定基準を公表した。格付けは土木一式、建築一式、電気、管工事、舗装、造園の6工種で実施しており、今回から建築一式と電気で格付基準点数を変更している。それによると、建築はA級を860点以上(前回と同じ)、B級を670点から859点、C級を669点以下へと変更。電気はA級を750点以上、B級を749点以下としている。=6面に市内業者の格付け名簿一覧
各工種のうち、土木はA~Dの4等級、建築・管・舗装はA~Cの3等級、電気と造園はAとBの2等級に区分している。A等級の発注基準額は、土木が4000万円以上、建築が2000万円以上、電気が700万円以上、管と舗装が1500万円以上、造園が500万円以上とした。市内A等級の業者数は、土木19者、建築9者、電気8者、管20者、舗装19者、造園15者となっている。
市の格付けは、経営事項審査による客観点数(P点)に、市独自の主観点数を加えて総合点数としている。主観点数は、市内本店業者を対象に[1]工事成績評定点[2]優良建設工事施工業者表彰[3]地域における社会的貢献[4]障がい者雇用状況[5]自立更生支援活動の実施状況[6]指名停止状況-の6項目で算出している。
工事成績評定は、定期の入札参加申請を受ける年度の10月31日までに完成し検査を終了している工事(市発注の1件130万円以上の工事が対象)の、工種ごとの成績評定の平均値に対応する評価点を与える。68点以上71点未満とし評価点は0点。71点以上74点未満を5点、74点以上77点未満を10点とし、77点以上は最大値の15点となる。一方、68点未満はマイナス5点の評価とした。
市の優良建設工事は、定期の入札参加申請を受ける年度とその前の年度が対象で、受賞した回数1回につき20点を加算。共同企業体(JV)の場合は、各構成員に同じ点数が付与される。
地域における社会的貢献は▽緑とあかりの里親として登録し活動状況を報告している事業者▽市消防団協力事業者として認定している事業者▽市ワーク・ライフ・バランス推進事業者として認定されている事業者-の3項目を評価する。このうち、里親は登録で5点、入札資格申請を受ける年度および前2カ年度のうち2カ年度以上の活動実績で5点の計10点とした。他の2項目は、条件を満たしていれば10点を付与する。
障がい者雇用は、申請日直前の6月1日現在に障害者雇用の促進等に関する法律に規定する事業者が1人以上かつ法定雇用労働者数以上雇用している場合に、10点を加点する。規定外の事業者でも、障がい者を1人以上雇用している場合には10点を付与する。
自立更生支援活動は、入札参加資格申請日に管轄保護観察所へ協力雇用主として登録、または県就労支援事業者機構へ雇用協力事業者として登録している業者に5点を加点する。保護観察中の者または更生緊急保護中の者を3カ月以上連続で雇用した実績を有する場合には、さらに5点を加点する。
指名停止状況については、入札参加申請を受ける建設工事入札参加資格審査会の開催日前36カ月の期間に、指名停止を受けた期間の累計により登録する全工種に対し減点する。指名停止期間1カ月につき4点を減点(週単位の場合は1週間につき1点)し、同一の指名停止案件についての減点は1度だけとする。