県立文化会館4館存続へ 3館の早急な整備必要(千葉県)

[2025/3/25 千葉版]
 県立文化会館のあり方検討会議(能村研三会長)が24日、千葉市内で開かれ、検討結果が示された。県立文化会館4館とも存続させるとともに、老朽化が進む3館では早急に整備する必要性が示されている。今後、ニーズを調査しながら修繕・改修計画を策定する方針だ。

 これまでの3回にわたる議論を踏まえ、県環境生活部が「千葉県立文化会館の今後のあり方」案を報告し、了承された。対象となる施設は▽県文化会館(千葉市中央区)▽東総文化会館(旭市)▽南総文化ホール(館山市)▽青葉の森公園芸術文化ホール(千葉市中央区)──の4館。

 県文化会館と青葉の森公園芸術文化ホールは「本県の文化芸術振興の中心拠点」、東総文化会館と南総文化ホールは「地域の文化振興の拠点」として、4館とも存続させていく必要があるとした。

 大規模改修中の県文化会館を除き、いずれの文化会館も施設や設備の老朽化が課題となっており、施設運営に支障となる恐れがあるため、早急に整備を進めていく。

 具体的には、利用者の安全確保を最優先に、修繕・改修計画を策定し、定期的な点検や必要な修繕を実施。地域住民や利用者のニーズ調査を実施しながら、計画や設計を検討する方針だ。

 委員からは「常に人が集えるようなシンボルとなる場所にしてほしい」「文化を発信する拠点として、来て楽しい施設にすべき」などの意見が出された。

 県立文化会館は、いずれも昭和後期から平成初期にかけて建設され、施設が老朽化している。築57年の県文化会館では4月まで第I期大規模改修工事が進められている。

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