ごみ処理の広域化検討 25年度に協議会設置へ(千葉県)

[2025/3/19 千葉版]
 千葉県環境生活部は「ごみ処理の長期広域化・集約化計画」の策定に乗り出す。市町村の意向を確認しながら、2025年度に協議会を設置し、区割りされたブロックごとに施設整備計画などの検討を本格化する。県環境審議会などを経て、26年度末の計画策定を目指す。

 18日に開かれた県環境審議会の廃棄物・リサイクル部会(部会長・宮脇健太郎明星大学理工学部教授)で、県環境生活部が、ごみ処理の長期広域化・集約化計画の策定について報告した。

 環境省は24年3月、中長期的な視点で、安定的・効率的なごみ処理体制を確保するため、都道府県が主体となり、ごみ処理に関する長期広域化・集約化計画を策定するよう通知した。これを受け、県は50年度までを計画期間とする、新たな長期広域化・集約化計画を策定する方針だ。

 この計画では、ごみ処理広域化の状況や、人口・ごみ排出量などの将来予測を踏まえ、広域化ブロック区割りを設定。県とブロック内市町村で構成する「ごみ処理広域化・集約化協議会」を設置し、施設整備計画など処理体制を検討する。

 検討の対象となるごみ焼却施設の目安規模は日量300t以上。プラスチックの広域的処理に向け、再資源化施設の整備も対象となる。

 県環境生活部によると、市町村の意向を確認するため、アンケートやヒアリングを実施しており、25年度早々にもブロック区割り案を提示する考えを示している。

 一般廃棄物処理長期広域化等計画策定業務はエックス都市研究所(東京都豊島区)が担当。

 部会ではこのほか、県内の廃棄物処理の現状や、県廃棄物処理計画の取組状況、県災害廃棄物処理計画の改定などについて報告があった。

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