港湾工事2件が落札 防波堤築造は東洋建設(東北整備局 雲雀野地区)

[2024/3/14 宮城版]
 東北地方整備局は、仙台塩釜港石巻港区雲雀野地区の防波堤(南)築造工事と、航路・泊地(マイナス13m)浚渫工事その2について一般競争入札を開札し、落札者を決めた。南防波堤の工事は東洋建設(東北支店・仙台市青葉区)が2億2442万円で落札。浚渫工事は不動テトラ(同)が1億8590万円で落とした。

 南防波堤の工事は、延長20mのケーソン1函を据え付ける工事で、海上地盤改良工、構造物撤去工、基礎工、本体工、被覆・根固工、上部工を施工する。

 海上地盤改良工は約3000立方mの床掘りを行う。構造物撤去工は約10個の根固ブロックの撤去・仮置きを実施する。基礎工は約2000立方mの捨石を用いるほか、約1200平方mを均す。本体工はケーソンを据え付ける。被覆・根固工は約700立方mの被覆石と約55個の被覆ブロック、27個の根固ブロックを据え付ける。

 工期は10月31日まで。予定価格は2億4862万円、調査基準価格が2億2442万円だった。

 南防波堤は、雲雀野地区で1983年から進めている国際物流ターミナル整備事業の一環で設ける。ケーソンタイプで全体延長が2530m。ケーソンはあと1函の据え付け工事が残っており、25年度に予算が確保できれば発注する。

 同事業は進捗率が90%以上に達しており、今後に南防波堤の上部工や消波工、マイナス12m岸壁の整備工事などを発注し、2028年度までの完成を目指す。総事業費は1604億円。

 航路・泊地の浚渫工事その2は、約2万5000立方mのグラブ浚渫工と土捨工を施工する。工期は8月29日まで。

 浚渫工事は予防保全事業で23年度から行っており、今後も数カ年かけて土砂を撤去していく見通し。

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