整備方針の策定着手 東市川スポーツプラザ(市川市)
[2025/3/14 千葉版]
市川市は、市民プールを解体した跡地で、新たなスポーツ施設「仮称・東市川スポーツプラザ」の整備を計画している。北東部スポーツタウン基本構想(改定版)において、整備を検討する主要な施設用途はおおむね示されていることから、2025年度に庁内で、新施設の具体的規模や事業手法などを盛り込んだ整備方針をとりまとめる。市北東部にスポーツ施設が不足していることを考慮して、可能な限り早期の整備を目指すことにしており、整備方針の策定後、設計に約2年、新設工事に約2年程度の整備期間を想定している。
プールの再整備は、14年度に策定した「北東部スポーツタウン基本構想」で、「仮称・市川スポーツアリーナ」として位置付けられ、同構想をもとに17年度に先行して、市民プールの北約2.2kmの柏井町で、「J:COM北市川スポーツパーク」の供用を開始した。
その後、18年11月に基本構想を改訂し、施設名称を市川スポーツアリーナから「仮称・東市川スポーツプラザ」に変更。23年8月にはコロナ禍による社会状況の変化や競技ニーズなどを踏まえ2回目の一部見直しを実施した。
整備構想をみると、計画対象地は約3.8ha、想定利用人数は年間約40万人。
整備基本方針には、「多目的活用ができるプールを中心とした、通年型利用の総合スポーツ施設」などの4項目を定め、整備予定施設には、多目的利用の可能な屋内プールや、フィットネス・トレーニング施設、小規模体育館、ジョギング・ウォーキングコース、サッカー(フットサル)やラグビーなどが行える多目的球技施設を想定している。
施設の整備運営については、PPP(公民連携)も視野に入れ、幅広く民間活力の利用を検討、適切な手法を選択する。
北方町4丁目にある市民プールは、1982年の開設から約43年が経過するなど、老朽化が進んでいる。26年度の営業を最後に廃止することにしており、25年度予算案には市民プールの解体設計委託料として1600万円を計上している。
開業時から24年までにのべ433万人が訪れており、長期にわたり多くの市民に親しまれてきたことから、営業の終了にあたっては、市民プールが思い出に残るようなイベントの開催を検討することにしている。