保健センターで設計 水海道地区まちづくりに13億円(常総市当初予算)

[2025/3/13 茨城版]
 常総市(神達岳志市長)は、3月定例市議会に25年度の当初予算案を提出している。一般会計は263億2000万円で前年度当初を12.5%上回り、過去最大規模となった。主な事業を見ると、保健センター設計業務などの水海道地区市街地まちづくり事業費に12億9680万円を確保する。旧保育所解体工事費に1億0700万円、富士見団地解体工事費に2031万円、道路新設改良事業費に2億7672万円、圏央道スマートIC整備事業業務委託料1400万円を計上している。

 水海道地区市街地まちづくり事業は、水海道駅周辺から市役所本庁舎までを含む水海道駅周辺エリアでにぎわい創出を図るもの。事業は5カ年で進める。

 このうち、旧カスミ水海道店跡地(水海道宝町)には、公民館・児童センターの複合施設などを設け、周囲全体を一体的に整備する。民間提案制度(テーマ型)による公募の結果、染谷工務店(常総市)を事業者に選定。事業者は購入した跡地の既存建物(S造平屋、延べ面積は約1900平方m)を改修し、公民館や児童センター、オープンスペース、民間テナントなどを備える複合施設として再活用する。公民館と児童センターは市に賃借し、オープンスペース、民間テナントは選定事業者等で運営する。

 本庁舎南側にある第一分庁舎は解体し、保健センターを移転する。当初予算には分庁舎解体の実施設計委託料に500万円、解体工事に1億1800万円を計上。保健センター整備に向けては、基本設計委託料1200万円と実施設計委託料2400万円を組んだ。

 周辺施設の改修では、市民広場改修に実施設計委託料に1200万円と工事費1億円を確保。ポケットパーク改修では設計委託料120万円と工事費1000万円、親水公園改修では設計委託料600万円と工事費3599万円を計上した。また、市民コミュニティホール改修工事に1億4400万円、道路の測量設計委託料として2億1193万円を盛り込んだ。

 旧保育所の解体工事では、旧水海道第一保育所(豊岡町)、第二保育所(中妻町)、第四保育所(菅生町)を解体する。工事発注は5-6月ごろを見込み、解体後の敷地は売却を含めて検討する。解体設計は、第一保育所が緑設計、第二保育所が栗原建設、第四保育所が船本建築設計事務所で策定している。

 富士見団地では、老朽化した非鉄筋造3棟の建て替えが完了したことから、解体工事を行う。1棟当たりは簡易耐火構造2階建て(9戸、各3DK、床面積55.4平方m)で、解体後は駐車場として利用する。

 道路新設改良事業では、管生町下香地内の延長約200mの拡幅工事や、大生郷新田町下新田地内の延長約1000mの拡幅工事のための測量設計などを実施する。圏央道スマートICは大生郷工業団地の南側に開設を計画し、新年度は整備計画の検討を行う。

 水道事業会計では、建設改良費に1億7645万円を確保。国道294号立体交差化に伴う配水管布設工事や、西部浄水場計装設備更新などを進める。下水道事業では、公共下水道事業建設改良費に9億2857万円などを組み、面整備工事(豊岡地区、本石下地区)や下水路整備(新石下・本石下地区)を行う。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.