道の駅に18.8億円 当初予算 南・米沢団地建替で3.4億円(城里町)
[2025/3/11 茨城版]
城里町(上遠野修町長)は、4日開会の町議会に25年度当初予算案を提出した。一般会計は132億8900万円で、前年度比22.6%の伸びとなった。主な事業では、道の駅移転整備事業に18億8548万円を確保し、本体工事に着手する。町営南・米沢団地建替事業には3億4037万円を計上し、4棟の建築工事などを行う。このほかホロルの湯長寿命化改修事業に2億3303万円、常北公民館体育室空調設備等改修事業に8508万円などを予算化する。
一般会計に占める普通建設事業費は41億4995万円。道の駅や町営南・米沢団地、ホロルの湯長寿命化改修の着工などにより、前年度比約2倍(99.4%増)となった。特別会計や企業会計を含めた総額は213億1346万円となり、一般会計の伸びなどで同11.6%の伸びとなっている。
道の駅かつら移転整備事業は、現施設の開設から30年以上が経過し、施設の老朽化や機能更新が必要な状況となっていることから隣接地に移転するもの。敷地内には休憩施設と地域振興施設、オートキャンプ場などを整備する。休憩施設と地域振興施設を備える直売所棟と、防災備蓄倉庫、荷捌棟、LPG保管庫の規模は、S造2階建て延べ1992平方m程度となる。
本年度は、建設地の用地取得や補償業務、約1万平方mの造成工事などを行った。25年度は1期工事として直売所棟などの建築工事を中心に行い、26年春の開業を目指す。26年度には既存施設の解体工事を実施し、27年度の2期工事にオートキャンプ場や管理棟などを整備して事業を完了する。
町営南・米沢団地建替事業は、老朽化が進み維持管理も困難となっていることから建替を進めているもの。米沢住宅は立地的にも不便なため、新たな住宅は南住宅に集約する。本年度は、パル綜合設計(水戸市)でE地区(12棟と集会所)の実施設計と解体設計をまとめた。25年度は、3戸1棟(木造平屋、床面積約120平方m)の公営住宅を1棟と、2戸1棟(木造2階建て、床面積約175平方m)の地域優良賃貸住宅を2棟、集会所(木造平屋、床面積約70平方m)を1棟の計4棟を建設する。このほか、4棟の解体工事を行う。建替事業は26年度までに完了させる計画だ。
ホロルの湯長寿命化改修事業では24年度、戸頃建築設計事務所(水戸市)で実施設計をまとめた。この事業では、02年の開業から22年が経過し経年劣化が見られるため、長寿命化計画に基づき内壁や床の修繕、外壁の塗り直し、照明のLED化、空調機器の更新などを行う。
常北公民館では、競技スペースに空調設備がないことや、災害時の避難所として活用することも踏まえ、空調設備を整備する。工事では、体育室やトレーニング施設に空調設備を整備するほか、集会施設の空調改修、給水設備の改修などを実施する。設計は桜設計事務所(水戸市)がまとめた。
道路関係では、道路新設改良費に5億0062万円を確保。主なものでは町道8-0375号線に8735万円、町道1238号線に6167万円を投じる。橋梁修繕事業では、御前山や真幡地区で、第5号橋と第6号橋の修繕工事を行う。また、常北地区のストックヤード跡地では、整備計画の策定へ981万円を確保する。河川関係では工事費1億4285万円を確保し、新道川の整備のほか、太光房沢や観世音川で護岸補修を実施する。
水道事業会計は、水道施設の更新事業に1億8879万円を確保し、常北地区や桂地区で老朽管の更新を行う。下水道事業会計では、下水道施設新設事業に1億9700万円を計上。汚水管渠の整備などを進める。