次期処分場を検討へ 新年度予算 新斎場整備の支援業務委託(芳賀広域組合)
[2025/3/7 栃木版]
芳賀地区広域行政組合(組合長・石坂真一真岡市長)は、2025年度予算を議決した。一般会計は、前年度当初比9.5%増の48億1917万円となった。主な事業は、し尿処理施設などで施設や設備の修繕や改修を実施する。新たな施設の整備を計画している斎場は、引き続き地元への説明会を実施するほか、アドバイザリー業務の委託などを行う。最終処分場も、次期施設の整備に向けた検討に着手する。
建設関連の主な予算を見ると、各種設備の整備や維持管理を中心に配分した。このうち斎場については、新整備支援業務で695万円を盛り込んでいる。組合では、最有力候補地として真岡市下大田和地内の山林に選定しており、引き続き地元説明会を行っていく。このほか、検討業務やアドバイザリー業務の委託なども予定する。
し尿施設は、投入ポンプ(浄化槽用)更新、酸・アルカリ・次亜塩洗浄点検整備、雑排水ポンプ(No.1、No.2)更新、第一配水ポンプ(A号機)更新、循環ポンプ(B号機)更新を行うため、修繕で5994万円を計上している。
最終処分場事業は、現施設の維持管理等のほか、次期施設の用地選定委員会運営支援業務で5315万円を計上した。現在の最終処分場は31年12月に埋立完了予定となっており、時期施設整備に向けた検討に着手する。25年度中の委員会設置を目指す。
新年度の主な事業は次の通り。
(単位・万円)
《一般会計》
【衛生費】
▽斎場火葬炉修繕・整備工事=1424
▽新斎場整備支援業務委託=695
▽し尿処理施設修繕=5954▽同施設運転維持管理等業務=1億1285
▽浄化槽清掃委託=1億8071
▽ごみ処理施設各種業務委託(施設運転管理、ビン選別業務および再商品化、粗大ごみ再生利用修繕業務、処理困難物等運搬・処理処分、小型家電運搬・処分、場内・施設管理、放射性濃度測定検査業務、環境測定業務ほか)=9億2578
▽最終処分場各種業務委託(維持管理業務、乾燥塩運搬処分、次期最終処分場建設に係る用地選定委員会運営支援業務、一般廃棄物処理基本計画および循環型社会形成推進地域基本計画策定等業務(策定中)ほか)=5680
【消防費】
▽消防施設各種工事(真岡分署投光器更新、真岡西分署仮眠室空調設備更新、市貝分署仮眠室空調設備更新、芳賀分署空調設備更新、市貝高圧気中開閉器更新、安全ネット更新)=2027