松戸駅前デッキ改良 トイレやエスカレーター新設(松戸市)

松戸駅西口デッキ整備イメージ

松戸駅西口デッキ整備イメージ

[2025/3/7 千葉版]
 松戸市は、JR東日本(東京都渋谷区)と新京成電鉄(鎌ケ谷市)が進める松戸駅改良工事に合わせて、駅周辺施設を整備する。2025年度は、公衆トイレを2カ所整備し、公共サインを29基設置するほか、25~27年度の3カ年で西口に、エスカレーターや階段、上屋(うわや)を新設することにしている。

 松戸駅では、JR東日本と新京成電鉄が20年4月から改良工事に取り組んでいる。26年春ごろの供用を目指し、東西通路を14mに拡幅し一本化するほか、改札内コンコースを拡張し、JR松戸駅の改札口を1つに統合する。

 また、27年春ごろの竣工を目指し、駅南側に6階建ての駅ビル(人工地盤棟)を新設する。

 施工はフジタ(東京都渋谷区)、設計はJR東日本建築設計(同)が担当。24年12月現在の工事進捗率は約50%となっている。

 市では、これまでも、西口にエレベーター・エスカレーターを新設し、西口デッキを拡張するなど、松戸駅周辺の整備を進めており、駅改良工事にあわせ、さらなる利便性向上を図ることにした。

 計画では、柏方面(アトレ松戸店側)にエスカレーターを、上野方面に階段を新設。駅舎との接続部に雨などを避けられる上屋を設置し、デッキタイルを張り替える。

 事業費として、25年度予算案には、エスカレーターや階段の新設など西口デッキ改良工事と監理委託に3カ年で総額8億3117万円の継続費を追加し、JRに委託するエスカレーター・階段基礎工事負担金として2カ年で限度額1億4960万円の債務負担行為を設定。エスカレーターなどの新設に必要となる埋設管の移設・撤去補償金として1100万円、東口駅前広場デッキ改修工事に1000万円を確保している。

 設計業務は、JR東日本建築設計が担当した。

 公衆トイレについては、西口は新設エスカレーター下に、東口はデッキ下、タクシー乗り場付近に新設する。25年度予算案には、トイレ設置工事費として1億4333万円を予算化、JRからの建物賃借料として311万円を計上している。JRが躯体工事を、市が内装や設備の整備を担当し、26年度の供用開始を目指す。

 公共サインについては、「松戸駅周辺公共サイン整備計画」にもとづき、25年度は、設計の完了した29基を設置する。新年度予算案には、工事費や設計委託料、民間企業が管理する変圧器など地上機器に公共サインを設置するための負担金として、あわせて7143万円を予算化している。

 なお、市では、西口タクシープールの再整備を検討しており、新年度予算案には、駅前広場詳細・施工計画検討業務委託料として1950万円を配分している。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.