道の駅に4.1億円 当初予算 本庁舎改修へ2カ年継続費(那珂市)

[2025/3/7 茨城版]
 那珂市(先﨑光市長)は、4日開会の定例市議会に25年度当初予算案を提出した。一般会計は252億3000万円で、前年度を9.2%上回り4年連続で過去最大の規模となった。主な事業では、本庁舎改修事業に9023万円の2カ年継続費を設定したほか、道路整備に約14億円、複合型交流拠点施設「道の駅」整備に4億1227万円、総合公園施設改修事業に1億0231万円などを計上した。また、新たに瓜連支所利活用検討事業に着手する。

 予算編成にあたっては、新たな活力創造への「道の駅」整備、都市計画道路整備や市道の改良・補修、老朽化した公共施設の長寿命化などへ効率的な配分に努めた。一般会計に占める普通建設事業費は29億0889万円で、前年度比51.6%の高い伸び率を示した。一般会計に特別会計と企業会計を加えた予算総額は423億2325万円で、前年度当初比は4.5%増となった。

 本庁舎では、25-26年度で外壁改修工事を実施するほか、25年度には議場の照明改修工事を行う。本庁舎はRC造5階建て延べ7197平方m。庁舎の外壁はタイル張りだが、老朽化に伴いタイルの浮きが見られるため修繕工事や交換などを行う。外壁改修工事の実施設計はエイプラス・デザイン(水戸市)で策定した。

 「道の駅」整備では、実施設計委託料9050万円のほか、用地購入費1億9440万円、物件移転補償費に9100万円などを計上した。建設地は飯田地内の那珂インター線と菅谷・飯田線(バードライン)に面する飯田押敷交差点北西側の約4万3000平方mを活用。敷地内には木造の建屋4棟を配置し、延べ面積は約2825平方mを想定する。

 本年度は基本設計の策定に建築家の藤森照信氏を起用し、エイプラス・デザイン(水戸市)と共同でまとめた。25年度には実施設計をまとめ、26年度に造成工事、27-28年度に本体工事を行う。開業は28年秋ごろを予定し、概算事業費には29億3000万円を見込んでいる。

 道路関係では、市道の維持補修事業に2億0767万円、道路改良舗装事業に2億5042万円、下菅谷地区まちづくり事業に1億7398万円、菅谷市毛線街路整備事業に3億9741万円、下菅谷地区街路整備事業に1億7072万円、菅谷飯田線道路整備事業に2億1493万円の合計約14億円を投じる。また、新たに両宮遊歩道改修事業と都市計画基礎調査事業に着手する。

 総合公園施設改修事業は、空調設備の改修工事を実施して施設の長寿命化を図る。24年度には菊地設備設計事務所(水戸市)で実施設計を策定した。

 学校関係では、小学校が特別教室への空調設備設置に向けた実施設計委託料と横堀小学校プール解体工事費など6366万円、中学校が二中と三中のプール解体工事に向けた実施設計委託料など320万円を計上した。小・中学校のプールは老朽化により順次解体工事を進めているところで、プールの解体後は総合公園内のプールなどで対応する考え。

 このほか、冠水対策推進事業に2億3455万円、市営住宅長寿命化事業に2468万円などを計上。市営住宅の長寿命化では、25年度は鷺内住宅D棟の外壁改修工事を行う。

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