町道整備に3.6億円 後郷浄水施設で紫外線設備(茂木町予算案)
[2025/3/1 栃木版]
茂木町(古口達也町長)の2025年度当初予算案によると、一般会計は前年度当初比3.2%増の78億5400万円となった。このうち普通建設事業費は、防災ラジオ整備事業の終了などで14%減の9億5328万円となっている。新年度は、県農業振興公社が主体で進めている美土里館の整備事業などのほか、町道の整備、後郷浄水管理センターの高度浄水施設整備事業、下水道のストックマネジメント計画の策定などを実施していく。
主な建設関連事業を見ると、町道整備事業では林石沢線に5800万円を計上し、鮎田地内の延長200mで拡幅工事(W7m)を実施する。三坂北1号線は三坂地内で、延長100mの舗装工事や国道123号との接続工事に8200万円を予算化した。三坂北3号線は、新設に向けた三坂地内の路盤工(L130m、W8m)に4000万円を配分している。
上新砂田線は、用地買収や物件補償に1億8800万円を盛り込んだ。この町道は沿道に町役場が立地し、主要地方道黒羽茂木線からのアクセス道路となっている。町は全体延長約700mを整備する方針で、1期工事は延長約200mを拡幅(W9.5m、片側歩道付き)する計画となっている。
特別会計は、宅地造成事業に28.7%減の6693万円を計上し、三坂土地区画整理事業の仮換地指定などを進める。
水道事業の資本的収支は、130.7%増の8億4847万円となった。配水管整備などを行うほか、後郷浄水管理センター高度浄水施設整備事業に4億3340万円を計上し、水道水の水質安全対策として紫外線照射設備を整備する。
下水道事業の資本的収支は、19.3%増の1億8866万円を予算化した。三坂土地区画整理事業地内の下水管渠整備に1400万円を配分したほか、ストックマネジメント計画策定の委託料4200万円を計上する。
建設関連の主な事業は次の通り。(▼は新規、単位・万円)
《一般会計》
【住民課】
▽省エネ家電購入費補助事業(費用の一部を補助)=1000
【農林課】
▽美土里館ストックマネジメント事業(大規模改修の実施、2024~26年度)=3億7651
▼県営中山間地域農業農村総合整備事業(県営による茂木地区の圃場、農業用排水路、農道等の整備)=2550
【商工観光課】
▽空き店舗等活用事業(改修補助など)=480
【建設課】
▽町道整備事業(町道林石沢線の現道拡幅工事、町道三坂北1号線・3号線の道路改良工事、町道上新砂田線の改良事業に伴う用地を取得)=3億6800
《宅地造成事業特別会計》
▽三坂土地区画整理事業(一部街区の仮換地指定)=2076
《水道事業会計》
▽後郷浄水管理センター高度浄水施設整備事業(紫外線照射設備を整備)=4億3340
《下水道事業会計》
▽下水管渠整備(三坂土地区画整理事業地内)=1400
▽ストックマネジメント計画策定=4200