高久地区に住宅整備 新年度予算案 ロープウェイ延伸へ調査(那須町)
[2025/2/28 栃木版]
那須町(平山幸宏町長)は、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比8.6%増の158億6700万円で、このうち普通建設事業費は7.7%増の10億8945万円となっている。新年度の主な建設関連の事業は、道路や上下水道などのインフラ整備、新高久地区の住宅整備、湯本地区活性化事業那須ロープウェイの構想調査などに取り組む。=3面に主要建設関連事業と予算額
公共施設照明LED化事業には、1億1274万円を計上した。本庁舎や小中学校、文化センターではLED照明リースを、小中学校の体育館などでは工事を、スポーツセンターは設計を行う。放射線対策事業では、町内住宅や公共施設に一時保管されている除去土壌などの集約地整備工事などを行う。
26年度に開通予定の黒磯那須バイパスに関連して、新たに高久地区でPFI事業を活用して定住促進住宅を整備する。25年度は、実施設計の策定を予定する。
保育園運営事業では、伊王野保育園のフェンス改修や千振保育園の園庭遊具設置などを行う。
湯本地区活性化事業には1824万円を計上し、那須ロープウェイの延伸構想調査や実現可能性検証を行う。
観光拠点である道の駅「那須高原友愛の森」では、外構改修工事や高圧受変電設備解体工事、駐車場の用地購入などに2億1395万円を、「東山道伊王野」では水車館前のポーチ新設に4495万円を予算化している。
矢の目ダム管理事業では、基幹水利ストックマネジメント事業の機能判断調査に基づいて、施設設備の更新や改修を行っていく。
消防施設整備事業には2856万円を計上し、上町地区の消防団詰所新築工事設計や地下式消火栓新設工事などを行う。
学校施設環境改善事業では、田代友愛小学校の大規模改修および増改築に向けた基本設計を実施する。そのほか那須中央給食室の床修繕などを行う。
町有林管理事業では1億2348万円を計上して、芦野町有林法面補修工事や町有林の伐採、造林、下草刈りなどを行う。
道路は、新設改良事業に7295万円を計上して、工作物移転料や丸山・松子線の積算業務などを行う。道路維持補修事業では24年度から継続の法師畑・山梨子線や池田・高久線、穂積・大日向線などの舗装整備などに4億9691万円、橋りょう維持事業で相鉄5号幹線の補修工事などに1億9031万円を計上している。
企業会計は、水道事業が3.3%増の13億6764万円となった。水道老朽管更新事業に2億5006万円を計上して、西那須野・那須線、湯本・西町の配水管の配水管の布設替、大子・那須線の舗装本復旧工事などを行う。水道施設整事業では、宇田島浄水場設備の更新などを実施する。
下水道事業は24年度から公営企業会計に移行し、3.3%増の7億5193万円を計上した。新年度は湯本浄化センターの長寿命化および耐震化、マンホールなどの修繕を計画している。