保健センターで設計 当初予算 八郷統合小の整備へ測量(石岡市)

[2025/2/28 茨城版]
 石岡市(谷島洋司市長)は20日、25年度当初予算案を明らかにした。主なものでは、総合保健センター整備事業で設計業務委託料に1億1084万円を計上。学校統合再編事業には1734万円を投じ、八郷地区の統合小学校整備に向け建設地の測量と不動産鑑定を委託する。このほか、フラワーパーク駐車場整備事業に1800万円、複合文化施設整備等基金積立金に1億円を配分した。

 新たな総合保健センターの整備は、老朽化が進む石岡保健センターと八郷保健センターを統合し、実務効率性の向上を図るもの。建設地はひまわりの館の北側約8500平方mで、施設は平屋床面積2400平方m程度を想定する。概算工事費(外構工事費除く)は約12.2億円と試算した。

 24年度は建設地の測量や補償調査、用地取得などを実施。新年度は基本・実施設計業務に着手する。その後年度末から26年度にかけて建設工事を行い、27年4月の供用開始を目指す。

 八郷地区では少子化による児童数の減少を受けて、八郷中学校の隣接地に新たな小学校を整備する。統合の対象は瓦会小、林小、恋瀬小、葦穂小、吉生小、柿岡小、小幡小、小桜小の8校。

 現在は基本構想策定業務に係る公募型プロポーザルの手続きを進めている。業者選定後は25年度内に構想を策定し、26-27年度で設計や用地買収、造成工事を完成させる。28-30年度の3カ年で工事を行い、統合小学校の開校は31年4月を予定している。

 フラワーパークでは駐車場を拡張するため、実施設計にとりかかる。市では23年度にも拡張工事を行ったが、観光シーズンの混雑などを受けて再度整備に取り組む。拡張の台数は約500台で、現在のところ砕石舗装となる見通し。場所は23年度に整備した駐車場の南西側。

 複合文化施設の整備は老朽化を受けて閉館した市民会館の代替施設として、ホール機能を有する新施設を建設するもの。建設地はいしおかイベント広場で、現在は横須賀満夫建築設計事務所(水戸市)で基本計画の策定を進めている。概算事業費は79億4198万4320円を試算。新年度中にも設計に着手したい考え。

 土木関係では、道路維持費に2億9931万円を充て、舗装修繕工事や道路舗装修繕工事を実施。地方道路等整備事業では東大橋ほか15路線の幹線道路整備を進めるため、2億2013万円を予算化した。

 このほかの事業では、一般市道整備事業に1億8962万円を確保するほか、(仮称)石岡・かすみがうら広域幹線道路整備事業に1億円、橋りょう維持費に5900万円を計上。排水路整備事業には1億円、合併市町村幹線道路緊急整備支援事業には7億8018万円、公園維持管理費には1億7286万円を充当している。

 一般会計の総額は348億3000万円で、対前年度比3%の増加。普通建設事業費は旧国民宿舎つくばね解体工事の完了などもあり、同22%減の22億8393万円となった。

 水道事業会計は収益的支出が5億9046万円、資本的支出が4億1186万円。公共下水道事業会計は収益的支出が19億2170万円、資本的支出が19億5243万円を計上。農業集落排水事業会計は収益的支出に3億5667万円、資本的支出に1億9852万円をつけた。

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