道の駅をリニューアル スマートICで町道の設計(壬生町予算案)
[2025/2/27 栃木版]
壬生町(小菅一弥町長)は、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比12%増の171億9000万円で、このうち普通建設事業費は町道2-772・777号や橋梁集約化・撤去事業、小中学校施設改修等工事などの影響で42.1%増の23億0919万円となっている。主な建設事業は、みぶハイウェーパークリニューアル整備事業や壬生PAスマートIC整備事業のほか、橋梁集約化・撤去事業や六美町北部土地区画整理支援事業、みぶ中泉産業団地整備事業、国谷駅の駅前広場整備、公共施設の長寿命化などを進める。 =2面に主要建設関連事業と予算額
建設関連の主な事業は、みぶハイウェーパークのリニューアル整備事業に1億0437万円を計上したほか、24年度からも8億2995万円を繰越し、計9億3432万円を執行する。新年度は道の駅を象徴する建物としてラシックマルシェを整備し、隣接する農産物直売所もリニューアルする。
壬生PAスマートIC整備事業には1億3854万円を計上し、スマートICと連結する町道などの設計、測量、調査を進めていく。国谷駅前広場整備事業には1億7811万円を計上して、庁舎の最寄り駅である国谷駅の利用者の利便性向上や集客力強化を図るため、駅前広場を整備する。
六美町北部土地区画整理支援事業では1億7021万円を予算化し、六美町北部土地区画整理組合を支援する。内訳は、都市計画道路整備費負担金が6150万円、六美町北部土地区画整理組合補助金が1億0870万円となっている。
橋梁集約化・撤去事業では8300万円を計上し、短期間強雨の発生により河川流下を阻害する橋の撤去を実施する。溢水対策は、恵川浚渫事業に5066万円を計上して越水要因の根本的解消を図るほか、江川でも護岸と管理用道路の整備で9734万円を予算化している。
幹線道路の整備では、6億1125万円を予算化した。2級町道56号(下稲葉地内)に3600万円、2級町道59号(壬生丁地内)に8294万円、2級町道70号(壬生北小周辺)に4410万円、2-772・777号(睦小学校周辺)に1億9400万円を配分し、それぞれ道路や歩道を整備する。
また、重要物流道路改良事業には1億9100万円を計上し、おもちゃ団地内の重要物流道路を整備する。町道修繕事業には1億3700万円を確保して、舗装修繕や雨水排水対策、区画線修繕などを進めていく。
24年度から県企業局により造成が始まった「みぶ中泉産業団地」には、造成費用や水道施設の整備費用を負担するため、2億0726万円を計上する。また、新産業団地整備事業 では提供可能な新たな産業用地の整備開発のため、1348万円を予算化して必要な調査を実施する。
公共施設長寿命化工事には、2億7755万円を盛り込んだ。内訳は、シルバーワークプラザ改修工事に822万円、とおりまち保育園改修に226万円、保健福祉施設改修工事に2466万円、清掃センター改修工事に1022万円と、新たに魅力ある公園更新事業へ5104万円を計上した。
学校施設の長寿命化は、小学校施設改修工事に3931万円のほか、中学校施設改修工事にも1億4181万円を配分し、主に壬生中学校の施設改修を進める。学校施設はこのほか、体育館空調機設置事業に5205万円を予算化し、小中学校の体育館および武道場に空調機を整備する。
町役場本庁舎移転に伴い、まちなか創生の拠点として旧庁舎跡地に整備している新しいまちなか拠点施設「ふらっと壬生テラス」は、オープンに伴い同施設に町民活動支援センター「みぶりん」を移転するため、まちなか拠点施設整備事業として679万円を計上している。
企業会計は、水道事業の資本的支出が27.5%減の2億8571万円となった。六美北部地区土地区画整理事業に伴う配水管整備、および本丸1丁目や幸町1丁目の老朽化に伴う管路整備などを実施する。
下水道事業の資本的支出は1.5%減の16億8978万円を計上し、六美北部地区土地区画整理事業に伴う雨水管・汚水管の整備や、北部第7排水区(国谷駅前)の雨水管工事など昨年に引き続き進めていく。