広重美術館を改修 CATV光化は3期工事に(那珂川町予算案)

[2025/2/26 栃木版]

 那珂川町は25日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比8.8%増の96億8000万円で、このうち普通建設事業費は、馬頭広重美術館大規模改修工事などで82.6%増の9億7582万円となっている。主な建設事業ではこのほか、町道や配水管の整備、馬頭公園の再整備事業、中学校体育館の空調設備導入、総合体育館照明LED化工事などを計画。ケーブルテレビ事業は23年度から3カ年で光化整備を行うため、25年度は9億5371万円を計上した。=2面に主要事業と予算額

 一般会計の建設関連事業を見ると、馬頭公園の再整備では25年度、トイレ新築工事に3759万円を配分した。馬頭広重美術館大規模工事には3億4145万円を計上し、屋根ルーバーなど建築設備の更新と、開館当時の外観を取り戻すための改修を実施する。

 町道整備は、町道改良舗装事業に1億17550万円を計上し、一渡戸大鳥線、小口長峰線、東片平線などを整備する。地方道路交付金事業には1億2290万円を計上し、上郷須賀川線や薬利後沢線を整備する。

 橋梁長寿命化事業には5470万円を計上し、西芳井2号橋の工事や太郎橋の補修設計などを行う。2地区の地籍調査事業には、4725万円を計上した。県単農業農村整備事業では、2地区の農道舗装などで4510万円を予算化。林業関連の事業には2254万円を計上し、橋梁の補修補強設計などを行う。

 学校施設は、中学校の管理運営で1億0378万円を計上し、2中学校の体育館空調設備リース事業などを進める。放課後児童クラブ運営事業には6520万円を計上し、小川小学校の教室を改修して放課後児童クラブを移転する。体育施設は、総合体育館の照明LED化工事に4450万円を予算化した。

 特別会計では、ケーブルテレビ事業が19.6%減の12億3800万円となった。町は同軸となっているケーブルを全線光ケーブルに更新するため、工事などで9億5371万円を計上している。町全域を対象に23~25年度の3カ年で整備を進めており、25年度は小川地区で整備を実施する。

 水道事業会計は0.2%減の6億8560万円となり、このうち川崎浄水場第4水源導水管布設替工事などに1億0250万円、町道薬利後沢線配水管布設替工事などの工事に9100万円を計上している。また、経営戦略の策定業務の委託料には600万円を計上している。

 下水道事業は、0.8%減の5億8337万円となった。公共下水道は、小川地区の管路耐震補強工事などで2700万円を計上。農業集落排水は、北向田水処理センター長寿命化対策工事などで3036万円を計上している。このほか、経営戦略の策定業務の委託料には835万円、下水道変更事業計画策定業務の委託料には500万円を予算化している。

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