旧清掃施設を解体 当初予算 五軒市民センター改築へ設計(水戸市)

[2025/2/26 茨城版]
 水戸市(高橋靖市長)は25日、記者会見で新年度の当初予算を発表した。一般会計の総額は対前年度比6.5%増の1275億6100万円で、過去3番目の規模となった。主な事業では、旧清掃事務所等解体事業に3カ年で14億0600万円、五軒市民センター改築では設計や解体工事に2カ年で3億4200万円、常澄健康管理トレーニングセンターの長寿命化に2カ年で6億8600万円、第四中学校の校舎増築に2カ年で8億5500万円を確保する。

 一般会計に占める普通建設事業費は133億6613万円で、前年度比5.4%の増加。特別会計と企業会計を含めた総額は2133億3020万円となり、前年度当初比4.2%の増額で過去2番目の規模となった。

 主な事業のうち、老朽化が進む五軒市民センターでは、2カ年継続費として改築工事に伴う基本・実施設計委託料に6000万円、既存施設の解体工事費に2億8200万円をそれぞれ設定する。既存施設は規模はRC造6階建て延べ4630平方mで、1975年に完成した。老朽化による建て替えを行うもので、事業費総額は約8億1200万円を投じる。25年度から解体工事や基本・実施設計を行ったあと、早ければ26-27年度の2カ年で工事を行う。

 小吹清掃工場では、跡地の利活用を図る植物公園の第2期リニューアル整備にあわせ、3カ年で旧事務所などの解体工事を行う。植物公園区域に清掃工場跡地を加えた全体を2つのゾーンに分割。観光客などを対象とする一般利用ゾーンと、地域住民を対象とする地元優先利用ゾーンと定めた。一般利用ゾーンでは20年4月に第1期整備が完了。第2期では事務所等の跡地に新たな駐車場と入場口、売店などを設ける方針だ。

 常澄健康管理トレーニングセンターでは、体育施設長寿命化計画に基づき改修工事を行う。施設はRC造一部S造2階建て延べ2049平方mで、1981年の完成。工事では外壁改修や空調設備設置、多目的トイレ整備を行う。設計は汎連合設計(水戸市)がまとめた。

 小中学校の校舎増築事業では、引き続き酒門小学校の工事を進めるとともに、新たに2カ年で第四中の増築工事に着手。吉沢小では実施設計や地質調査に委託料6030万円を確保する。第四中の増築規模は、S造3階建て述べ1100平方m。設計は眞建築設計室(水戸市)がまとめた。

 小中学校の体育館では、計16校(小学校1校、中学校15校)の空調設置とトイレ洋式化へ実施設計委託料に8060万円を確保。本年度は高槻建築設計事務所(水戸市)により基本計画を策定した。工事は26-28年度で進める見通し。

 公設地方卸売市場の機能強化・再整備には5億4060万円を確保し、施設の再整備と拡張用地の整備を進める。施設再整備では、水産低温買荷保館積込所のシャッター改修や成果棟の保冷売場改修などに3億7060万円を投じ、拡張用地整備では付替水路や仮設道路整備などに1億7000万円を計上した。

 施設の長寿命化では、1977年に建築した堀斎場の設計へ3500万円、1976年建築の常澄庁舎では、2カ年で2200万円の設計委託料を予算化する。

 アダストリアみとのアリーナ観客席等改修事業に5億1800万円を確保。スイートルームやラウンジ整備、トイレ増設などを行うほか、ビジョンの作動装置に不具合があるため、既存システムを改修する。いきいき交流センター柳堤荘長寿命化工事には2億0710万円を計上した。

 まちづくりでは、事業が本格化する水戸駅前三の丸地区市街地再開発事業に15億3800万円、南口広場整備などを行う内原駅周辺地区整備事業に2億4940万円を確保。土木関係では、国補街路整備事業に15億2000万円、道路新設改良事業に7億0420万円、下水道建設改良事業に56億0238万円などを計上。水道事業では、災害対策事業に15億8915万円、老朽施設更新事業に14億4702万円をそれぞれ投じる。

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