やましち建設で改築 気仙沼の児童養護施設(旭が丘学園)
[2024/2/20 宮城版]
社会福祉法人旭が丘学園は、児童養護施設旭が丘学園の児童棟を改築する。改築工事は14日に競争入札を開札し、やましち建設(気仙沼市)が4億0464万円で落札した。設計業務は藤田一級建築士事務所(気仙沼市)が担当。2026年3月までの完成を目指す。完成後は別途、既存施設の解体工事を発注する。
計画では旭が丘学園の敷地(同市舘山2丁目2-32)に新しい児童棟を新築した後、既存の児童棟を解体撤去し、跡地に園庭を整備する。解体なども含む全体工事費は5億6600万円。
新しい児童棟の規模は、当初の計画段階でRC造3階建て延べ1072平方mを想定しており、少し変更になる可能性がある。1階に生活訓練室、心理室、相談室、地域交流室などを設け、2~3階に居室や職員室を配置する。
居室は個室が4部屋と2人部屋が1部屋を1ユニットとし、2階と3階に2ユニット分を確保する予定。定員は24人。職員室は2階と3階の中央部にそれぞれ配置する。
児童棟の改築には国や県、気仙沼市の補助金を活用する。同市は昨年の6月補正予算で旭が丘学園への補助金に3000万円を計上している。
旭が丘学園は第一種社会福祉事業の「児童養護施設旭が丘学園」や、地域小規模児童養護施設「別家点晴」と、第二種社会福祉事業の「児童家庭支援センター」を運営している。
児童養護施設では、両親や保護者のいない、あるいは家庭に諸般の事情がある、もしくは虐待されているといった満1歳以上20歳未満の児童らを受け入れ、育成養護している。