本郷小に13億円 当初予算 かすみ公民館で大規模改修(阿見町)

[2025/2/8 茨城版]
 阿見町(千葉繁町長)は6日、25年度当初予算案の概要を明らかにした。主要事業では本郷小学校校舎増築事業に2カ年総額12億9496万円、かすみ公民館大規模改修事業に2カ年総額3億7889万円を計上。このほか、総合運動公園野球場照明改修事業には2億0086万円、荒川本郷地区都市計画道路整備事業には8954万円を配分した。

  本郷小学校の増築は荒川沖駅周辺の人口増加によるもの。増築規模は3階建て延べ床面積約2400平方mで、普通教室18教室や職員室、保健室、会議室、トイレ、配膳室、エレベーターなどを配置。設計は大野建築設計事務所(土浦市)が担当した。

 かすみ公民館の大規模改修は施設の老朽化を受けて行う。構造はSRC造2階建て延べ床1658平方mで、1996年の開館。工事では電気設備(キュービクル)、空調設備、給排水設備、非常用自家発電設備、エレベーターなどを更新。設計は青山建築設計事務所(つくば市)がまとめた。

 総合運動公園では野球場(B球場)のナイター照明4基をLED化する。既存照明は91-93年に設置され、一部不点灯箇所がある状況。水銀灯からLED照明に置き換えることで、省エネルギー化や長寿命化、環境負荷の低減を図る。設計は岡野建築設計事務所(つくば市)で策定。

 荒川本郷地区都市計画道路整備事業では、本郷・中根線の整備に向け補償算定や土地評価、用地買収などを進める。同地区は近年民間主導による宅地開発が進んでおり、地区の骨格となる都市計画道路を整備していく。路線延長は1100mで、幅員は27mを計画。工事は26年度以降に着手する。

 道路橋梁維持補修事業では4億5683万円を予算化。対象は7路線の舗装修繕工事、2路線の橋梁修繕工事、道路の維持補修、街路樹の管理、交通安全施設の整備・修繕など。道路新設改良事業には2億5288万円を充てて、3路線の道路排水整備工事、5路線の道路舗装工事、1路線の道路愛称標識設置工事、1橋の橋梁詳細設計業務を実施する。

 このほか、牛久阿見IC周辺開発事業には地区界測量業務委託料2666万円を確保。荒川本郷地区中心エリア開発事業には地権者合意形成支援業務委託料235万円を盛り込んだ。

 一般会計の総額は225億8000万円で、対前年度比6.8%の増加。普通建設事業費は子育て支援総合センター建設事業の伸びなどもあり、同1.5%増の36億6078万円。なお、同事業については12月補正予算で建設工事費7億9700万円の債務負担行為を設定している。

 水道事業会計は配水管新設工事費と追原配水場設備更新費の増加などにより、同31.2%増の25億3452万円を計上。下水場事業会計の公共下水道事業会計では設計委託料の減などにより、同3.5%減の27億3452万円。農業集落排水事業は同2.2%減の2億3251万円をつけた。

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