友沼橋を長寿命化 工業団地に右折レーン設置(野木町予算案)

[2025/2/21 栃木版]

 野木町(真瀬宏子町長)は20日、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初から12.2%増の99億3300万円で、過去最大の予算規模となった。このうち普通建設事業費は、友沼橋の長寿命化工事や野木工業団地の道路改良工事などにより、30.4%増の6億5862万円となっている。建設関連事業ではこのほか、町内各施設の照明LED化、3施設の空調設備設置への設計、逆川排水機場の改築工事などを予定している。=2面に主要建設関連事業と予算額

 一般会計の主要事業を見ると、脱炭素化推進のため町内各施設の照明LED化を実施する。町役場新館の工事には1000万円、公民館の工事には2212万円、文化会館の工事には1650万円、体育センターの工事には558万円、体育センターの工事には1547万円、テニスコートの工事には704万円を配分している。

 避難所空調設備整備事業では、夏期の授業対策や避難所となる施設の環境を整備するため、空調設備の設計に着手する。野木中学校と野木第二中学校の体育館に366万円、体育センターに325万円をそれぞれ予算化した。防災関連では、川西地区水防拠点整備事業に2800万円を計上し、駐車場やダスト舗装の整備を実施する。

 道路は、友沼橋の橋脚等の長寿命化工事に6776万円を計上した。野木工業団地内道路改良工事には1億5000万円を計上し、交差点を改良して右折レーンを設置する。町道の維持管理事業には8152万円を確保して、町全域を対象とした町道の維持補修などを行う。

 道の駅推進事業には10万円を計上し、産業振興課内に道の駅推進班を設置して、検討委員会などで実現に向けて可能性を検討していく。なお、予算案には事業費を計上しなかったが、町は野木第二工業団地に続く新産業団地の開発を計画している。第二工業団地西側への整備や、東部工業団地の拡張などを検討している。

 特別会計は、町営墓地事業が5.4%減の4641万円となった。企業会計では、水道事業の資本的支出が30.7%減の2億6990万円となっている。配水管布設事業に8608万円を計上し、基幹管路更新のほか、一級幹線7号線の配水管の布設替設計、町道区画街路2号線配水管布設替工事を実施する。川西配水場の電気設備更新事業には4940万円を計上した。

 下水道事業の資本的支出は、公共下水道が12.1%増の6億1288万円、農業集落排水が17.2%増の4102万円となった。汚水事業には1億0188万円を計上して、管渠整備、舗装復旧、汚水桝設置、汚水管渠更生などを行う。雨水・浸水事業には1億0671万円を計上し、逆川排水機場でストックマネジメント計画に基づく改築工事を実施する。

Comments are closed.


Powered by WordPress, WP Theme designed by WSC Project.