図書館に16.8億円 当初予算 新総合公園の盛土推進(守谷市)
[2025/2/20 茨城版]
守谷市(松丸修久市長)は17日、25年度当初予算案を明らかにした。主なものでは、中央図書館大規模改修工事で25-26年度の2カ年継続費に16億8280万円を設定。総合公園新設事業には5億2501万円を計上し、盛土工事や事業者選定支援業務を発注する。このほか、大井沢小学校屋内運動場改修事業には5億0588万円、松ケ丘小学校屋内運動場改修事業には4億8708万円を確保した。
中央図書館の改修は施設の長寿命化に加え、利用者ニーズを反映したリニューアルを図るもの。施設は1994年の建築で、RC造3階建て延べ床面積3522平方m。工事では屋根や内外装、空調設備、エレベーター、照明器具、トイレ、駐車場の改修などを行う。また、既存施設の北側に195平方mの増築を行い、ラーニングコモンズなどのスペースを確保する。設計は三上建築事務所(水戸市)が担当した。
総合公園新設事業では建設地の盛土工事を進めるため、4億8096万円(約9.5万立方m分)を充当する。1月補正でも5億5000万円(約12万立方m分)を確保し、今後段階的に発注していく。設計はオオバ(本社・東京都千代田区)に委託している。
今後整備を行う公園施設では事業方式として、パークPFIなどの官民連携手法の導入を検討。今回は事業者選定支援業務委託料として4780万円(26年度までの債務負担行為含む)を設定した。25年度に事業者の公募を開始し、26年度に選定する方針。
大井沢小学校と松ケ丘小学校の屋内運動場では、経年劣化の進行を受けて大規模改修工事を行う。工事の内容は屋根と外壁・防水塗装、内壁・床、体育器具の改修のほか、バリアフリートイレの新設、照明のLED化、空調設備の新設など。大井沢小は1995年築で、RC造一部S造2階建て延べ床1135平方m。設計はエスディワークス(水戸市)で策定。松ケ丘小は94年築、RC造一部S造2階建て延べ床1158平方m。岡野建築設計事務所(つくば市)が設計をまとめた。
(仮称)守谷SAスマートIC整備事業には1億4147万円を充てて、市が整備するアクセス道路1~4号線の詳細設計や用地測量に着手。上り線側は1号線が延長70m、2号線が350mを計画。下り線側は3号線が50m、4号線が280mを予定している。
新守谷駅周辺土地区画整理事業には1億0819万円を投じ、土地区画整理組合が行う公共施設の整備費用を負担する。24年度に予定していた事業着手が25年度になる見込みとなったため、事業費を精査し再計上した。
一般会計の総額は414億2200万円で、前年度比12%増加。普通建設事業費は同37.6%増の51億5781万円。中央図書館や学校関連改修費の増加を要因とする。
水道事業では収益的支出が同5.5%増の16億4118万円、資本的支出が同3.1%増の6億3101万円。公共下水道事業は収益的支出が同1.7%減の22億1591万円、資本的支出が同15.2%増の25億4278万円を予算化。農業集落排水事業には収益的支出が同5.9%増の4920万円、資本的支出が同67.8%の3042万円を計上した。