校舎リースに債務負担(柏市予算)

[2025/2/19 千葉版]
 柏市の太田和美市長は2月18日の定例記者会見で、2025年度予算案の概要と主な事業を明らかにした。一般会計は前年度当初比8.2%増の総額1795億3600万円。一般会計は人件費や物件費が増加したなどにより過去最大となった。柏第七小学校や田中北小学校にリース方式で校舎を整備、光ケ丘小学校の校舎長寿命化改良設計に着手する。

 一般会計の普通建設事業費は211億5006万円(前年度比13.4%増)。児童相談所の建設や北部クリーンセンターの長寿命化など大規模事業の進捗に伴いプラスとなった。

 教室不足対策事業では、リース方式で校舎を整備するため柏第七小学校に限度額20億5500万円、田中北小学校に同15億円の債務負担行為を追加する。期間はともに7カ年。

 24年度から継続している小・中学校体育館空調設備設置事業には27億0750万円を配分し、小学校41校と中学校1校の計42校にエアコンを設置する。

 光ケ丘小学校校舎長寿命化改良設計には2カ年で総額2億6600万円の継続費を設定する。

 柏駅東口駅前再整備事業には4510万円を予算化、まちづくりの整備方針や方向性について関係者との協議を進める。

 手賀沼と手賀沼周辺地域活性化事業には9047万円を計上し、北柏ふるさと公園内の園路を更新、国交省の支援制度を活用するため「かわまちづくり計画」の策定に着手する。

 自治体新電力事業には2388万円を確保し、自治体新電力会社の設立に出資する。

 新産業支援事業には1000万円を充て、賃貸型物件に入居する企業に賃料を補助する。

 このほか、当初予算案では、災害用簡易井戸の整備など避難所の生活環境改善には4億1993万円、災害用のマンホールトイレ整備に1億3500万円、街頭防犯カメラの設置事業に5912万円を投じる。

 一方、一般会計補正予算案は97億6996万円を増額する。国の補正と連携し、25年度に予定していた高田小学校や西原小学校校舎の長寿命化改良工事、柏第三小学校の給食施設移設工事を前倒しで実施する。

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