11体育館に空調整備 産業団地関連で道路設計(上三川町予算案)
[2025/2/18 栃木版]
上三川町(星野光利町長)は、2025年度当初予算案を発表した。一般会計は前年度当初比3%増の145億7600万円で、このうち普通建設事業費は、施工中の町役場庁舎大規模改修事業の減額やライスセンター整備への補助の終了などで、13.1%減の26億0563万円となっている。新年度の建設関連事業は、道路などのインフラ整備のほか、学校など体育館の空調設備設置、赤沢川の護岸整備、道路美装化等の中心市街地のウォーカブルなまちづくり、田川の水路整備を進めていく。また、道の駅は用地取得に向けた各種業務を、産業団地は周辺道路整備の設計に着手する。 =2面に主要建設関連事業と予算額
建設関連の主な事業を見ると、道の駅整備推進事業では用地調査・測量・不動産鑑定・地質調査等の各種業務に6212万円を計上した。建設予定地は、新4号国道と一般県道雀宮真岡線が交差する磯岡交差点の南西側で、面積は約6.2haとする。
また、道の駅建設予定地の南側では、新4号国道沿いの35.9haを対象に新産業団地も計画され、県土地開発公社が主体となって調査を進めている。これに関連し、町は周辺道路となる町道3-001号線や4-130号線の整備に向けた設計などで7100万円を計上している。
中心市街地整備事業には、1億1467万円を計上している。町は上三川地内や上蒲生地内の一部の77haを対象に、町中心市街地地区まちなかウォーカブル推進事業を進めており、新年度は道路美装化や城址公園の給排水設備、給電施設の整備などを進めていく。
道路は、道路維持事業に1億1440万円、道路整備事業に2億0550万円を計上した。道路整備では、町道1-16号線や4-172号線の通学路整備などを進めていく。また、橋梁の修繕や工事には、1億2100万円を計上した。
河川事業では、赤沢川の護岸整備工事などで1億0900万円を計上。このほか、農村地域防災減災事業に5080万円を計上し、田川の水路を下流に付け替える整備を行う。
学校施設は、全10小中学校の体育館に空調設備を導入するため、小学校に4億4449万円、中学校に1億8079万円を計上した。指定避難所となっている上三川日産スポーツセンター(町体育センター)にも空調設備を導入する計画で、1億3223万円を予算化している。
特別会計は、農業集落排水事業が0.6%増の3億3400万円となった。企業会計は、水道事業の資本的支出が67.9%増の6億4543万円で、多功地内などでの配水管の布設替や耐震化が中心となっている。公共下水道事業の資本的支出は、1.3%増の6億5426万円となった。石田地内での汚水管整備が中心となっている。