中学校プールを改築 当初予算 玉戸一本松線橋梁に12億円(筑西市)
[2025/2/18 茨城版]
筑西市(須藤茂市長)は、25年度当初予算案の概要を公表。一般会計は489億8307万円で、前年度当初額を3.6%上回り、3年連続で過去最大規模の積極的予算編成となった。主な事業は、継続費として下館西中学校プール整備事業に総額8億7246万円(25-26年度)、玉戸・一本松線整備事業(跨線橋・渡河橋、市施工分)の橋梁工事に総額12億0600万円(25-28年度)をそれぞれ設定する。このほか、旧鳥羽小学校の施設解体事業に4億8142万円を予算化している。
一般会計歳出の性質別内訳をみると、普通建設事業費は46億4500万円で、前年度当初比28.1%の伸び率となった。
下館西中学校プール整備事業では、既存のプールを解体後、別の場所に新たに屋根付き、床可動式の屋内プールを整備する。施設はプール本体(25m×6コース)、プール附属室(更衣室、シャワー室、トイレ、管理室等)など。解体を含めた設計は、早川建築事務所(水戸市)に委託している。市では各中学校区の小学校のプールを解体して、中学校のプール1カ所に集約する計画を進めている。残るは下館中学校のみとなる。
玉戸・一本松線整備事業は、市施工分の跨線橋・渡河橋の継続費のほかに、道路改良舗装工事費として3億1040万円、橋梁維持補修工事費として1億9954万円を計上した。同線は、玉戸地内の国道50号から西方地内の国道294号までの延長2030m(幅員16m/9m、2車線)を結ぶバイパスとして計画する。
現在は、供用済部分を除く延長1530mの整備を進めている。25年度は大谷川の渡河橋(橋長121.5m)の橋台整備工事のほか、引き続き関東鉄道常総線線路を跨ぐ跨線橋(橋長54m)整備工事、擁壁整備などを含む地盤改良工事を行う。
閉校になった旧鳥羽小学校では、校舎や体育館の解体工事を行う。校舎はRC造3階建て、延床面積は2744平方m、体育館はS造2階建て、延床面積828平方mの規模となっている。
道の駅「グランテラス筑西」では、敷地の拡張工事が25年度から本格化する。工事では、西側約3.2haを拡張し、約300台収容の駐車場や大型複合遊具施設などを設置。周辺には遊歩道、芝生広場、調整池を整備する。24-26年度の3カ年事業費には20億7404万円を確保。新年度から施設整備工事や造成工事、複合遊具等設置工事費、外周道路整備工事費などに着手する。基本・実施設計は、三橋設計(東京都千代田区)が担当。供用開始は26年度内を目指す。
このほか、橋梁長寿命化事業として2億5349万円を予算化。大谷川の新殿橋(橋長49.4m)ほか2橋を補修点検する。市営住宅維持補修事業には9441万円を盛り込んだ。
なお、水道事業会計の資本的支出は15億0396万円(前年度比7.5%減)、下水道事業の資本的支出は10億2939万円(同20.7%減)、農業集落排水事業の資本的支出2億8442万円(同13.7%減)となっている。