体育館にエアコン導入 消防署建替12億円(松戸市予算)
[2025/2/15 千葉版]
松戸市の本郷谷健次市長は2月14日の定例記者会見で、2025年度予算案と主な事業を明らかにした。一般会計は前年度当初比6%増の総額1949億8000万円。社会保障費の増や、物価高騰緊急対策を含めた予算を措置した結果、一般会会計は過去最大となった。学校体育館やスポーツ施設へのエアコン導入や二十世紀が丘消防署の建て替えに着手する。
一般会計の普通建設事業費は203億5414万円(前年度比28.1%増)で、補助事業費が30億2320万円(同0.9%増)、単独事業費が173億3094万円(同34.4%増)。国有地取得などで減額となったものの、エアコン設置費の計上などに伴いプラスとなった。
学校関連では、高校を含む市内67校の体育館にエアコンを設置し、照明をLED化するため、工事費として88億6477万円を投じる。
3小学校の外壁改修事業には2カ年で総額17億1600万円の継続費を設定し、小金北小学校の仮設校舎賃貸借に4カ年で限度額8億2143万円の、南部小学校の長寿命化設計に2カ年で同1億1666万円の債務負担行為を追加する。
二十世紀が丘消防署整備には3カ年で総額12億3090万円の継続費を定め、延べ1350平方m程度の消防署を建て替える。
松戸駅周辺の施設整備事業では、西口デッキ改良工事と監理委託に3カ年で総額8億3117万円の継続費を定め、階段とエスカレーター新設に向けた基礎工事に2カ年で限度額1億4960万円の債務負担行為を追加する。
まちづくり関連では、常盤平駅周辺地区における街路新設や公園再整備の検討などの委託料として6500万円を確保し、北小金駅北口周辺地区の公共施設配置計画検討と測量業務に1200万円を投じる。
江戸川河川敷と、河川敷の水路「ふれあい松戸川」の整備事業には1000万円を充て、水辺空間の有効活用に向けた基礎調査に着手する。「都市・地域再生等利用区域」に指定し、国から占有許可を受けることで、休憩施設やトイレを整備することを想定している。
一方、一般会計補正予算案は63億3169万円を増額する。国の補正予算を活用し、小学校へのエレベーター設置に3億8596万円、千駄堀隧道補修工事に1億1400万円を配分する。
記者会見で、本郷谷市長は、子育て世帯への支援など物価高騰対策を中心に予算を編成したことを説明し、「今後も状況をみながら施策を講じていきたい」と述べた。