矢本東小学校の空調更新 25年度予算は骨格編成(宮城県 東松島市)

[2024/2/6 宮城版]
 東松島市の2025年度予算案が明らかになった。4月に市長選を控えていることから骨格予算を編成。一般会計は前年度比5.8%減の214億7000万円とする。このうち普通建設事業費は同36.9%減の33億5874万円。主な事業は、矢本東小学校の校舎防音機能復旧事業(空調設備の更新)に、2025~26年度で限度額3億9576万円の債務負担を設定した。

 矢本東小の事業費は、25年度分の工事費に1億1200万円、工事監理業務委託費に237万円を計上しており、25年度に支出した場合はその額を差し引いた分が限度額となる。

 同校の空調更新工事は、冷温水発生機の改修として25年度から2カ年かけて進める。改修している間は仮設の空調設備を設けるため、工事費とは別にリース料として3304万円を計上した。空調の更新設計は楠山設計(仙台市青葉区)に委託した。

 同校の校舎はRC造3階建て延べ4653平方mの規模。建物は1棟だが、1808平方mと2132平方m、713平方mの3つの部分がエキスパンションジョイントでつながっている。校舎のトイレも改修する計画になっているが、その分の工事費はまだ計上されていない。

 25年度予算にはこのほか、学校の太陽光パネル設置工事費として、大曲小学校に6600万円、鳴瀬桜華小学校に7150万円、鳴瀬未来中学校に6500万円を予算化した。

 大曲小は校舎の改築工事を進めているが、これが終わった後に別途、太陽光パネルの設置工事を発注する。鳴瀬桜華小と鳴瀬未来中は、すでに太陽光パネルが設けられているものの、追加で整備する。

 学校以外では、赤井北地区コミュニティ供用施設の大規模改修工事費に1億1700万円、月浜漁港の整備工事費に1億4300万円、国土利用計画の第3次策定業務委託費に987万円、太陽光発電設備等の導入量可能性調査業務委託費に599万円、太陽光発電設備等の設置補助金に3463万円を盛り込むなどした。

 道路関係では、道路新設改良事業(防衛8条事業)で新沼・上河戸線の改良舗装工事費に3059万円、同(防衛9条事業)で調査測量設計業務委託費に1222万円、道路改良舗装工事費に1億3200万円、同(一般)で道路新設改良工事費に1億3200万円、避難道路整備工事の調査測量設計業務委託費に3990万円を充てた。

 本年度から工事を進めている継続事業の25年度分には、大曲小学校の改築工事費に13億8306万円、図書館の増築・改修工事費に1億6817万円、文化財収蔵施設等の整備工事費に1億5600万円、鷹来の森運動公園の大規模改修工事費に4億5665万円を計上した。

 一般会計に3つの特別会計を合わせた予算額は前年度比4.3%減の301億6584万円とする。

 下水道事業会計では、農業集落排水事業として北赤井地区(農集排)維持管理適正化計画の策定業務委託費に600万円、汚水管渠建設費として野蒜処理分区他の舗装復旧工事費に1000万円を予算化した。

 予算案は12日開会の市議会2月定例会に提出する。

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