北千葉道路の市川・松戸区間 北千葉JCTは準直結Y型(首都国道・NEXCO)
[2025/2/4 千葉版]
2021年度に事業着手した北千葉道路(市川・松戸)の事業計画が明らかになった。北千葉JCT(仮称)の形状を「準直結Y型」とするほか、自動車専用部は延長1.9kmのうち1.1km区間をトンネル方式とする計画。全体事業費は1900億円を概算している。
1月31日から2月2日にかけて、市川、松戸両市内で計4回開かれた説明会の中で、国土交通省首都国道事務所とNEXCO東日本千葉工事事務所が報告。都市計画法第66条に基づき、事業の施行を周知するための説明会となり、事業計画の概要や用地取得に関するスケジュールなどを提示した。
対象区間は、東京外環自動車道・北千葉JCT東側の市川市堀之内~大町間で、延長は自動車専用部が1.9km、一般部が3.5km。車線数はいずれも4車線とし、外側には副道を整備する。
自動車専用部の内訳は、トンネル区間1.1km、土工区間0.6km、高架区間0.2km。一般部は地表方式を基本とするものの、JR武蔵野線と一級河川国分川との交差部は橋梁形式を採用する。外環道と地下で接続する北千葉JCTについては、A~Dの4つのランプで構成する「準直結Y型」の形状を計画している。
今後の事業スケジュールは、2月以降に幅杭の設置に着手するとともに、道路区域を決定する。用地測量をもとに用地交渉を進め、工事に関する説明会を経て、早期の着工を目指す。
松戸市内で開かれた説明会の参加者は360人を超えた。質疑応答で、自動車専用部が有料事業になる可能性があることや、土地収用法の手続き保留区間となることなどを説明している。
市川・松戸区間は、21年度に直轄権限代行として事業化し、現地測量や地質調査、調査、設計などを進め、24年12月に都市計画事業の承認・認可を受けたことを告示した。
県庁の本庁舎1階では、北千葉道路の取り組み状況を広く知ってもらおうと、パネル展を開催中。北千葉道路のルートや道路構造のほか、整備効果などを示したパネルや動画を提示している。7日まで。
北千葉道路は、常磐道と東関東道のほぼ中間に位置し、外環道(市川市)から千葉ニュータウンを経て、成田空港(成田市)までを最短で結ぶ延長約43kmの幹線道路。
印西市~成田市間の13・5kmについては、国と県が整備を進めており、印西市若萩~成田市押畑間の9・8kmが暫定2車線で開通。残る成田市押畑~大山間の3・7kmについては、県が整備を進めている。
未整備区間の市川市~鎌ケ谷市間の約9kmを含む市川市~船橋市間の約15kmについては、国や県、NEXCO東日本などで構成する「千葉県道路協議会」で、専用部と一般部の併設構造とし、専用部は直轄事業と有料事業の合併施行とすることが確認されている。