橋梁の事業化を 茨城・千葉両知事が国交相に要望(都市軸道路)

[2025/1/25 茨城版]
 大井川和彦知事は22日、千葉県の熊谷俊人知事とともに中野洋昌国土交通大臣と面会し、都市軸道路利根川橋梁(仮称)の新規事業化に関する要望書を手渡した。要望活動後囲み取材に応じた大井川知事は、「感触は良かったと感じている。整備により渋滞の緩和が進めば、大幅に今後の発展が期待できる」と述べ、新規事業化に向けた手応えを披露した。

 要望活動には大井川、熊谷両知事のほか、千葉・茨城都市軸道路整備促進期成同盟会長の小田川浩つくばみらい市長、副会長の松丸修久守谷市長と太田和美千葉県柏市長、理事の井崎義治流山市長、地元選出の国会議員と県議会議員ら18人が参加した。

 要望書では、守谷市と柏市周辺の利根川渡河部において慢性的な混雑が発生し、県境間の交流・連携、物流などの妨げになっていることを指摘。将来的に発生する交通需要への対応が必要となっていることを強調している。

 その上で、利根川橋梁(仮称)新設事業を早期に補助事業とし採択することや、国土強靭化実施中期計画を早期に策定し、必要な予算・財源を確保すること、災害対応に必要となる資機材の更なる確保、道路関係予算の満額確保など5項目を主に求めている。

 大井川知事は囲み取材で「都市軸道路による最後の利根川の架橋ができれば、渋滞が大幅に緩和され、企業活動や生活の利便性が向上するということを強調させてもらった。感触は良かったと感じている」と面会の様子を説明。「つくばエクスプレス沿線各市は、企業活動や住民の流入で非常に勢いがある。利根川の架橋が少ないが故に起きている渋滞の緩和が進めば、この地域が一大拠点として大幅に今後の発展が期待できる」などと訴えた。

 熊谷知事も「千葉、茨城両県にとって一番元気なエリアをつなぐ最後のミッシングリンクで、重要性が高いということを話させてもらった」と回顧した。また、防災・減災対策としての役割にも言及し、「災害時には徒歩や車両を含めて利根川の渡河部は大混雑すると思うが、(都市軸道路は)緊急輸送道路になり、円滑な通行にも貢献できるのでたいへん重要な道路だと思う」と述べ、早期事業化の意義をあらためて強調した。

 要望活動に参加した千葉・茨城都市軸道路整備促進期成同盟会は、つくば市、守谷市、つくばみらい市、千葉県の柏市と流山市で構成し、都市軸道路の整備促進を目的としている。

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