避難路7.3kmを整備 4路線の拡幅、待避所で(宮城県 東松島市)
[2024/1/23 宮城版]
東松島市は都市防災総合推進事業の交付金を活用し、市内4カ所に避難路(4路線)を整備する。基本的には既存の市道を拡幅、もしくは待避所を設けるなどして避難路に活用する。4路線を合わせた計画延長は7300mになる。当初は本年度から毎年1路線ずつ設計業務を委託する予定だったが、2025年度からにずらした。来年度は小野地区の牛網関下線について設計業務を委託する予定だ。
牛網関下線は、国道45号との交差点(牛網保育所の入口)付近から延長2500mを避難路に整備する。全体のうち400m区間を拡幅し、残りの2100m区間には複数箇所に待避所を設ける考え。拡幅区間は現道が4m程度で、これを8mに広げて2車線を確保する。
25年度に設計業務を委託し、用地買収を経て着工、2027年度の完成を予定している。
残りの3路線は、赤井地区の中区線と下区北沖線、矢本東地区の作田浦月観14号線。この3路線はいずれも拡幅して幅員8mを確保する。優先順位は定まっておらず、設計の着手時期が未定。
現道幅員と拡幅の対象延長は、中区線が5.5mで延長1600m、下区北沖線が2.5mで延長2500m、作田浦月観14号線が2.5mで延長700m。
同市は2022年度に政府から津波避難対策特別強化地域に指定された。特別強化地域では避難路や津波避難タワーなどの整備に係る費用のうち、国の補助率がそれまでの2分の1から3分の2に引き上げられている。
これを受けて同市は市内初となる津波避難タワーや、避難路を整備することにした。津波避難タワーは本年度に建設工事を発注した。今後は避難路を順次、整備する。