小山市城山町三丁目第二地区再開発事業 駅西口の1.2ha整備 事業費311億円で27年4月着工
[2025/1/23 栃木版]
小山市のJR小山駅西口駅前で、城山町三丁目第二地区再開発事業が計画され、このほど再開発組合が設立された。事業計画によると、対象区域は小山駅西口沿いの駅前広場の北側の約1.2haで、広場北側に1街区には駅前広場や住宅・駐車場棟、宿泊棟を、広場北西の2街区には商業・宿泊棟を配置する。1街区の事業施行期間は2031年3月までで、建築工事期間は27年4月から30年3月までを予定する。資金計画によると、計画事業費は311億6700万円で、このうち調査設計計画費が12億1400万円、工事費は259億3200万円としている。
城山町三丁目第二地区では、都市機能の空洞化や既存建築の老朽化が進み、都市基盤・都市機能・環境防災面の改善が望まれている。そこで再開発事業では、駅前の顔となる複合拠点エリアの実現を目指して、快適な都市基盤や居住機能の整備、商業・宿泊施設等の都市機能の更新、駅前広場と一体となった安全で快適なオープンスペースの創出などを行い、地域の利便性向上や地域の活性化を図っていく。
同地区では、地区の魅力とにぎわいある豊かなまちの再生と活性化に向けて、2006年に関係権利者等によるまちづくり勉強会が活動を開始し、15年2月からはまちづくり協議会、16年4月からは再開発準備会を発足。19年には再開発準備組合を設立した。再開発コンサルタントは都市創造オフィス(東京都中央区)、事業計画の策定は日本設計(東京都新宿区)、事業協力者は東京建物(東京都中央区)、基本設計は松田平田設計(東京都港区)が担当している。
1街区(A約8220平方m)の南側には、駅前広場や市道2263号線(みつわ通り)に面して広場や賑わい広場を整備する。また広場等の北側には、住宅・駐車場棟(マンション:高さ約60m・RC造地上20階建て、駐車場:高さ約30m・地上8階地下1階建て、延べ床約4万9100平方m)を設置する。マンションは約380戸、駐車場は自動車436台・駐輪場636台・自動二輪40台の規模とする。1階には住宅エントランス・店舗・事務所・駐輪場、2階に住宅・店舗・事務所、3~20階に住宅を配置する。
住宅・駐車場棟の北には高さ約40mの宿泊棟(ホテル:S造10階建て・延べ床約4000平方m)を設置し、駐車場も1台設ける。内部は1階にロビー・店舗・事務所、2~10階に宿泊室を配置する。
2街区(A約1250平方m)には、高さ約60mの商業・宿泊棟(S造12階建て・延べ床約7300平方m)を設置し、駐車場1台や駐輪場約49台も設ける。1階と2階に店舗と事務所、3階に機械室、4階にロビー、5~12階に宿泊室を配置する。
これら施設の敷地では、適切な緑化を行う。敷地外周部には都市計画道路や区画道路と一体的な歩道状空地1号(L約212m・W4m)と同2号(L約94m・W2m)を設け、隣地との境界部には歩行者通路1号(L約162m・W2m)と同2号L約44m・W2m)を設ける。駅前広場に
公共施設計画は、幹線道路に同地区南側の都市計画道路3・3・101号小山駅前通り(L33m・W25m、一般県道小山停車場線)を設定。区画道路は、1街区西に面する1号(L184m・W7・5m)、1街区北に面する2号(L72m・W6m)、2街区北に面して1号にアクセスする3号(L24m・W6m)を設定した。1街区南に設置する広場(広場1号)の規模は約300平方m、北で市道2263号線に設置する広場2号は、約180平方mとする。
施設周囲の道路は、市道2263号線(区画道路1号、L約151m)を拡幅整備(W7.5~8.11m)と、1街区の北に面する市道2266号線(区画道路2号)を拡幅および新設整備(L約71m・W6m)し、2街区北の法定外公共物(区画道路3号、L約24m)は拡幅整備(W6m)を実施する。2街区の東で、1街区の南に面するように賑わい広場(区画道路4号、L約36m・W13.2~14.24m・A約500平方m)を新設し、イベント開催や避難場所・防災拠点等に活用する。1街区内を通る市道2269号線は、施設整備に伴って廃止する。
計画事業費は311億6700万円となっており、内訳は調査設計計画費が12億1400万円、土地整備費が5億8500万円、補償費が23億3800万円、工事費が259億3200万円としている。